奈良の建築家 浅野勝義の家づくりBLOG

さあ、工事着工だ!

 
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“暮らし易さが形になる家”

地盤改良工事(改良杭工事)




住宅ぐらいの建物なのに杭工事?
そんな大そうな事を…。
なんて思ってられる方、それ、よく分かります。
でも一度地盤調査に立ち会ってみると、建物というのは
案外軟弱な場所に建っているもんなんだと分かります。
調査のロッド(棒)が目の前でスーと下がるのをみると
地面下のある部分ではスカスカなの? と感じられます。
50坪や60坪程度の敷地の中で、場所によってその状況が
変わるなんて、、、たくさん体験している私も不思議。
建物が片方に沈下したり、基礎が折れたりしない為に
基礎の下にある地盤を改良することを地盤改良工事と言います。
改良工事の方法は色々とあります。
地盤下1m程度までを硬化剤と撹拌して平均的な地盤を造る
表層改良工事や、支持層(しっかりした地耐力のある地層)
まで杭を打ってその上に建物を載せるのが杭工事。


造成された分譲地である現地は、盛土部分と切土部分とは
全く条件が違います。
この近辺は緩やかな段丘地で、現地は一段丘の端部に
位置していますので、少しばかり地耐力が期待できないと
諦めていましたところ、前回の地盤調査では意外な結果と
なりました。
ほとんどの地点で表層1.8mの位置に地山であろう堅い地層
が確認出来ました。(まあ、そこまでは軟弱ではありますが)
盛り土部の下は結構しっかりしていたと言う訳ですね。
1.8m下が均一に地耐力を確保できると分かったので、
地耐力の確保の方法としては、表層改良(1.8m)又は杭を
検討した結果、杭工事に決めました。
その理由は大型のコンクリート擁壁にありました。
問題は擁壁による掘削部分が軟弱だったのです。
その部分は造成の際、大型の擁壁を造る為に地面を掘り
起こしているので、地盤調査のロットが3mを超えるまで
「スー」っと入って行きます。
もともと建物の設計方針は、擁壁部分に一切建物荷重を載せない
計画でしたから良いのですが、この部分のみは擁壁底板下まで
杭を打ち込む事になりました。
軟弱な部分を一部持つ形態では、深い部分まで改良することは
難しく、表層改良という選択もありますが、片方への沈下を
考慮しての判断です。
杭打ちの様子。




杭が打ち終わった様子



杭の混和材量は、3.5m3。 いつもより少なめですね



工事は午後3時過ぎにはすべて終えたようでした。
早いですね。
これから基礎工事に進みます。

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