『パブリックとプライベートのそれぞれに庭(テラス)を持つ家』
前回は、来客者を含めたパブリックスペースについてご紹介いたしました。
今回は、ご夫婦のみが生活とするプライベートスペースについてご紹介します。
リビング・ダイニング・キッチンスペースを含むパブリック部分と、
寝室・洗面他・浴室・専用デッキを持つプライベート部分は、階段部で
繋がっています。
この階段部を中心として、2階へ、パブリック、プライベートのそれぞれへと
繋がっています。
寝室はベッドエリアと書斎・鏡台などの作業エリアが中央の壁を隔てて
分けられており、また、繋がっています。
まず、寝室部分から
ベッドから見た視点になりますが、中央の壁にテレビを取り付けて、ベッドに寝ながら映画鑑賞ができる訳ですね。
向かって右手がプライベートデッキです。
洗濯物や布団など、オープンに出来ないものなどを干すこともできますし、
一人(もちろん二人でも)夜空を見ることだってできます。
デッキと室内床がフラットになっていますので、車いすもOK。
壁の裏手は・・・
天井までの書棚になっています。
この書棚の対面には鏡台、そして・・・
正面に書斎をつくりました。
中央部の空間には、ご主人がお使いのデスクがピッタリ入ります。
さて、一つ写真を戻って頂いて、
テラスへ出て行く建具横に、つくり付けの姿見鏡があります。
この横に手洗い・洗面・脱衣場に続くドアがあります。
中はこんな空間です。
ここはお話ししていました通りプライベートスペースですので、ちゃんと
車椅子で行動出来る様に造られています。
ドアの幅、洗面台の高さ、ミラーの高さ、便座とサイドカウンター高さ、
ペーパーホルダーの位置、手すり高さとその空間距離など使いやすさを
しっかり検討して決めています。
洗濯機上部の棚は、タオルや下着類など肌に触れることを前提に杉材で
つくっています。
次は2階へとなります。
車椅子用のエスカレーターを設置するために、階段幅は通常より広く
撮っていますので、設置前は少し広過ぎ感がありますね。
2階です。
2階にはこのホールと、お手洗いと個室があり、急な来客の休憩や宿泊も
可能で、広い和室になっています。
お手洗いも楽しいものになりました。
洗面も出来るようにと、手洗いボウルを大きくし、ミラーも取り付けました。
正面は住まい手さん注文のステンドグラスです。
外構の工事が続いていますので、完了しましたらまたご紹介します。