奈良の建築家 浅野勝義の家づくりBLOG

今井町(‘08.05)散策

 
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丁度季節もよく、今西家の公開期間だということで
地元の今井町に伺いました。
この町は伝統的建造物群保存地区に指定されていて
いく度に味わいを感じるいい所です。

奈良町と似ているのですが、この街区内には奈良町の
ような茶店やみやげ物店などがないので、観光という
よりも、自分達のような建築に携わる人間には、行く
度にドキドキさせられる感動があるんですね。
一階の濃色木製格子と2階部の漆喰の白が、私の
好きな色の組み合わせにもなっています。


今井の歴史は室町時代に遡るらしく、興福寺の所領に
記されていたとあり、その古さに感心させられます。
もともと布教の為の寺内町(称念寺)として五百年ほど
前に出来たとのこと。
濠で囲まれたこの町の中で、自治組織化されてた所で
全てのものが揃っていたようです。
今西家は築年数約360年、この今井町の惣年寄り筆頭を
務めていた家で、その為に、家が役所であり、警察で
あり、裁判所である機能を兼ねていたと伺いました。
この家の中の大空間を見て頂きたくてアップしました。

まず広さが違います。
土間の間口・奥行きとも他の民家とはスケールアップ
しています。

上部に渡る梁(大きな三本の梁が分かるでしょうか)も
圧倒される長さがあります。
まあ、じっくり見てください。
最後は玄関です。
轡取り(馬をつなぎ止める鉄の輪)も三箇所見ることが
出来ます。

今西家という名前の由来は、今井(町)の西端を守る
ということから、今西となったのだとお聞きしました。
なるほど・・・ですな。

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