浅野勝義[一級建築士・宅地建物取引士・2級FP技能士]が30年100件以上のスキルや経験を、住まいの選択でお悩みの方へ、建築や不動産、資金計画など幅広く発信しているblogです。

刻みと棟上(上棟編2)

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前回の基礎底板の配筋検査後はコンクリート打設、コンクリートの強度が
出るまでの間、型枠を外すことなく置いておく存置期間があります。

存置期間の後は外部周りの型枠を外し、立ち上がり部分へとスライドを
するとともに内部の立ち上がり部分の型枠を組み始めます。

型枠の立ち上がりが完成時に2度目の基礎検査を行います。
この時の検査内容は、かぶりの確認とアンカーボルト設置の確認が
主になります。

アンカーボルトは、鉄筋に溶接するか型枠から固定する方法が奈の町では
一般的でしょうか。

検査後にコンクリートの打設をして基礎は完了です。

 

基礎をつくっている間、木材の加工工場では土台、柱・梁などの墨付けと
刻みの作業が進んでいます。

いつも住まい手さんとご一緒に作業場への見学をさせて頂きます。
材木やさんと、加工場の見学はあまり体験できるものではありませんものね。

今回も工場での見学を行いました。

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使用する材料はいつもの奈良産の良材、吉野材を使います。
土台はヒノキの赤身、柱・大引はヒノキ、梁は杉を使っています。

見学のタイミングは土台の加工を終え、梁周りの墨付けと刻みの時期に合わせました。
一つ目の写真は梁の墨付けの様子です。

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この墨の形状は台持ち継の様子ですね。
斜めに入っているラインで材料がカットされます。
この写真にある、ひげの様に書かれているのは、ひげの部分は切り落とすことを
示しています。(写真部分の右半分は切り落としてしまいます)

次は追っ掛け大栓継の完成部分です。

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先程のひげを切り落とすとこの様な立体が出てきます。
(正確には継手の形式が異なりますが、イメージとして)

この加工はかなり複雑で、プレカット工場では出来ない加工です。
仕口の方法は材料の梁を立てて使います。 縦に半分切り取ったような形状で、
反対の材料もこの断面と対称になっていて 上からスライドして落とします。

顎の部分が微妙な角度を持っていて、上から落としてくるとゆっくりと締りながら
ピッタリと重なります。
重なったところに側面から込み栓を打ち込むことでこの二本の梁が離れない
強度を持つ継手方法になります。

さて、 沢山の材料が加工されて、基礎が出来上がった時期に上棟に取り掛かります。

 

上棟の日は8月の晴れた暑い日でした。

現場に運ばれた、柱・梁など

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下半分は柱ですね。
突き出ているのが柱のホゾ。
土台に空けられているホゾ穴に、柱のホゾを差し込みます。
ホゾは抜け止めに効果が高く、大切な加工です。(ホゾが無い加工もあるとか・・・?) 1階部分が立ち

上がった様子

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足元が紫色になっていますが、これは防腐防蟻材です。
奈の町では、弁柄と柿渋を混ぜたものを使っています。

屋根まで上がりね棟木を取り付けているところ。

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棟木の落とし込みは、住まい手さんの奥さんが登って打ち込みました。
これから屋根仕舞、外壁下地と金物の取り付けへと工事は進んでゆきます。

 

 

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