浅野勝義[一級建築士・宅地建物取引士・2級FP技能士]が住宅設計30年100件以上のスキルや経験を、建築や不動産、資金計画など発信しています。バイヤーズエージェントとしても活躍中!

古いものの再生

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80年の時を守る家




現場は床下の補修が終わったようで、敷居が敷かれ始めていました。
この敷居は、以前から使われていた松の敷居です。
長い時間とともにひねりを加えた反りがきており、これを再び使うかどうか
悩んでいましたが、やはりもう一度削りなおして真っ直ぐに加工して再度
使うことにしました。
まあ簡単に削り直すって
真っ直ぐにする為に削っていったものですから、反りの大きいものは
敷居の幅が1cmほどサイズダウンしてしまいます。
敷居が小さくなる事は畳のサイズに影響しますので、小さくなったところに
ヒノキを継ぎ足しをすることで、畳のサイズを調整せずに良くなりました。
以前の敷居を削りなおしたところ、たくさんの節が出てきました。



こんなにあったっけと思いましたが、住まい手さんにお聞きすると、
この節の印象があるとの事。
色が濃くなっていたので見えなかったものが、削り出すことで表に出て
きたって感じでしょうか。
節の思い出ってあるんですね、不思議。


床下の束も全て傷んでいるものや束石に乗っていないものも含めて
全て手直しして頂きました。
蓋(床板)を開けてみて驚かせてくれるものもありました。




式台から和室へ上がる敷居框の下には、直径3.5cm程度の木の棒?が立っていた
のも見つかりました。
長い年月の間、この可愛らしい棒が1間半のスパンを支えており、その軸力が
大きかったのか下に敷いているレンガ(これもまた何故か意味不明)が割れており、
束がブラブラになっています。



これもちゃんと交換してヒノキの束を立て、束石ブロックを敷き込みました。
同時に床下全面には寒さ除けとしての断熱材も根太の間に敷き込みました。
これで床下の隙間から噴き出していた真冬の寒さから開放される事でしょうネ。

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