奈良の建築家 浅野勝義の家づくりBLOG

吉城園のガラス建具

 
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東大寺に近接する庭園で、依水園はご存知の方も
多いと思います。
この依水園に隣接するところに、吉城園(よしきえん)
という庭園があります。
(入口は、お隣にあります)
お庭の素晴らしさは隣接する依水園と勝るとも
劣らない庭園ですが、今回はそのお話は別の方に。
私は建築の話にさせて頂きます。
この庭園にあります母屋で面白い建具がありました
のでご紹介を。
建物母屋の外観


さて、下の写真を見てください。
縁側に沿って掃き出しのガラス戸が連なっていますね。

注目は一番奥の一枚。
何やら建具が倒れているとは思いませんか?
さて、なんで・・・?
近くから撮った写真を見てください。

確かに倒れていますよね。
実はここは奥まであるガラス建具の戸袋なのです。
よく見てみますと倒れている建具の上には枠があり、
下には滑りやすいように2本のレールが見えますね。
敷居には一本の溝があり、順に建具を流してゆくと、
最後の1枚が残り、この1枚を斜めに建て掛けておくと
風通しの役目を果たしてくれるのです。
この面だけでガラス建具がざっと11枚。
建具を一本のレールで滑らせて開け閉めを行う光景は、
見ていても気持良さそうですね。
この母屋にはこのような建具の戸袋は、何箇所か
見つけることができます。
通風の工夫が光る1枚ですね。
一度訪れられた際は、ここも一つ、ご観賞を。

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