浅野勝義[一級建築士・宅地建物取引士・2級FP技能士]が住宅設計30年100件以上のスキルや経験を、建築や不動産、資金計画など発信しています。バイヤーズエージェントとしても活躍中!

地盤改良(柱状改良)工事を行いました

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道路上高台に建つシンプル・ナチュラルな家

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杭工事に掛かる当日は2月の寒い日ではありましたが、
当日はお天気も良く、風邪の少ない日でしたので、
とっても気持ちよく監理が出来ます。

敷地はこのテーマでもありますとおり、道路より2M上がって
います。 設計では、この地盤を50cm削り取り、+1m50cmの
高低差で計画しています。

クローラー(杭の重機)はとっても背が高く、重心が高いので
敷地の上まで上がってこれるかが心配でしたが、工務店さんが
その為のスロープを作ってくれたことで、私が現地に着いた際は
既に上に登って準備中でした。

 

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ピンクのリボンが刺さっているところが、改良杭を打設する
場所に当たります。
そこにめがけてヘッドを置いて回転します。
なんか、ヘッドの形が面白くありませんか?

 

今回の杭の深さは、1.75mから6mの深さまで高低差があります。
元々の支持地盤がそのようになっていたもので、深い所に合わせた
長さのロッドを持った重機がやってきています。

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ロッド(銀色の長い棒)を回転させながら地中深く掘ってゆく
わけですが、深い所ではこのロッドの大半は地中へ沈んでしまいます。

このロッドの直径は50cmですので、出来上がると50cm径のコンク
リート柱のこのロッド長さ分が地中に立っていることになります。
6M近くと言う事は、2階建て住宅の高さ分そのまま地下にある様な
イメージですね。

なぜこんな深くへ打たないといけないのか?

それはズバリ、そのままの地盤はとっても軟弱だから。

大抵の土地を地盤調査をすれば、表層1M程度まではフワフワ(地耐力的
に表現すると)な状態なのです。
昔は田んぼを潰して家を建てる際は、1.5m程度まで掘って締め固めた
ものだそう。

近年になって地盤調査をするようになりましたが、昔はそのまま建てて
いた訳ですから、時間と共に地面が締り沈下するのは当然なのでしょう。
古民家などを見せて頂くと、柱が1本1本ずれて沈下しています。

少し古い建物だと外壁に大きな斜めのクラックが入っていたり、
基礎が割れていたりしている住宅も原因がそれだったりしますね。

 

さて、ロッドが沈みました。

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先の写真で、頂部にあったモーターのような部分が、目の前まで
下がってきているのが分かりますでしょうか。

計画深さの最深部まで下がると、ロッドの先端部から混和剤が
ポンプから圧送されて出てきます。
掘削した土と混和剤が攪拌されて、硬化するとコンクリートの柱に
なる訳です。

 

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上部まで攪拌されたペーストが溢れてきている様子。
ここで、検査用のピースをつくるために材料を採取しています。

混和剤(セメントペーストみたいなもの)の混合比は、300kg/m3
で指定しています。

 

柱状改良が完了した様子

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この後、レベル機にてそれぞれの杭高さに合わせて、天端を
フラットに整えて完了です。

工事が全て終了すると、地面の上に丸い輪が点々と地面に
着いてる感じでしょうか。

今回は合計27本打設予定です。

 

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さて、先程採取いたしました材料で、試験用のピースを
作成します。
今回は12ピースが造られたようですね。

このピースは1週間後、4週間後に破壊検査を行い、指定の
強度確保されているかの試験に使われます。

 

以上が今回の監理でした。

浅野勝義/奈の町

 

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