外壁周りが出来て来ました。

築120年の古民家を快適に暮らすリノベーション

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現地から見える景色です。

週に一度現地へ通っているのですが、改めて
吉野は長閑でとっても景色の良い場所だと実感します。
空気がとってもいいんです。

往復の国道では窓を開けて走る事も多く、屋根をオープンに
すれば最高に気持ち良いのではないかと思う毎日です。
オープンカーが欲しいとさえ思う今日この頃。

さて、
毎週通っている現場ですが、ここ最近は台風や大雨で下を
流れている川の水が増水していることが多いです。
先日の台風の後は川の水が轟轟と水しぶきを上げて流れて
いました。

 

現場の話です。

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先日まで柱が見える外部周りに板塀が張られています。

窓にはヒノキの面格子も取り付けられていました。
外壁のコーナー処理はまだですが、とっても雰囲気が分かりますね。

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側面側に廻ってみると、改修部分全体のイメージが分かる様に
なりました。

白木の柱が2本立っているところ辺りはテラスになる予定です。

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丁度この部分の床が床を貼ってテラスになります。

天井は杉を張りました。
今回は内装外装に関わらず、出来るだけヒノキと杉で構成
するように仕上げを選んでいます。

 

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前回、床下の断熱にアイシネンを使った事をご紹介しましたが、
外部に面する壁や屋根の部分もすべてアイシネンを使いました。

壁は120mmの壁厚でそぎ落とし、屋根(下屋含む)は吹きっ放し
になっているので膨らんだ断熱材がモコモコ状態ですね。

このアイシネンを吹き込む際は液体状のものなのですが、吹き
付けると発砲して100倍ほどに膨らむのだそう。

 

その際に周りにある隙間にみっちりと充填されて気密を確保できる
と言う訳です。
以前までは気密試験を行っていたりしていましたが、この様な形状
の断熱材は、気密試験が不要だと判断して行わないようになりました。

勿論気密だけでなく断熱性能も十分確保しています。
アイシネンの熱伝導率は、0.038W /(m・k)
JIS A9526「建築物断熱用吹付け硬質ウレタンフォーム」A種3に適合

 

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2階へ上がる階段を架け替えました。

以前は3室連なる真ん中の部屋へ廻り階段で降りていたのですが、
階段の蹴上が高く、踏面が狭い階段だったので、今回は緩い階段へ
と変更しています。

階段を架け替えするために解体をしていて面白い事に気づきました。

この写真の正面に階段が掛かっていたのですが、右側を見てもらうと
2枚の建具が見えますね。
この建具の向こうは玄関になっています。
そして、玄関側は壁になっています。

と言う事は、玄関の一部の壁の下地は、2枚の建具になっていると
言う事ですね。

以前、玄関をやり替えた際に建具そのまま壁の中へ取り込んで
しまったということで・・・なぜ外して間柱を入れなかったのか、
不思議ですね。。。

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壁の中に埋まっていた当時の建具。
取り付けたものでは無く、壁を取り外した際に出て来たもの。

(このブログを書いている現在は、既に新しい階段は完成しています)

階段を架け替える際に一番問題になったのは、階段下に設置
するお手洗いの引き戸スペース。

階段のササラの裏側に引き込まれる建具のスペースを確保するための
打ち合わせをしていたところにこの話が出てきたもので。

この問題も一応解決しました。

 

最後に外部面の写真をもう一つ。

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ここは裏側となる北面です。

外部面が出来ていると何故か全部の工事が出来上がっているの
ではないかと目を疑ってしまいますね。

でも中はまだ下地状態です。

今回は、既存梁の影響下での建具サイズ、柱のずれによる壁の
修正位置、玄関への既存仕切り戸についての処理などについて
の確認などがありましたでしょうか。

電気配線や器具位置の確認や変更部分も現地で行います。

短い時間ですが、監督さんが簡単に整理して確認してくれるので
私はとっても助かっています。

 

今回はこれくらいまで。
次回はもう少し進んだ内部をご紹介します。

 

浅野勝義/奈の町

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