奈良市、お蕎麦屋さん『奈な屋』 第4回 上棟

朝晩が涼しくて気持ちのよい日がここ数日続いています。
特に朝起きてから朝食を作り始めるまでの20分程の時間が、
最近すごくお気に入りの時間です。

 

さて、奈な屋さんですが、 28日の木曜日に上棟を行いました。

雨も無く、暑さも少し和らいで、気持ちのよい日でした。

全景
外観

写真は小さく写っていますが、結構大きな建物です。
ほぼ平屋ですから小さく感じるのかも。

 

ここで建物について少し御紹介します。

建物の構造は奈の町の家と同じく木造で、吉野材を主体に造っています。
建物の近くに行くと、ヒノキの香りがいっぱいで、いつもの奈の町の家と
変わらない事に 気づきます。

建物の大きさは延床190m2程度で、木造2階(2階部分はバックヤード部分) 建て。
店舗部分は50席あります。中心部に薪ストーブが燃えるナチュラルな空間です。
一般的な和風のお蕎麦屋さんというイメージはありません。
どちらかと言えば内部も奈の町の家風でしょうか。

このお店の食事の特徴は、
蕎麦だけでなくうどんもありますし、一品の味も美味しいのは私も体験済です。

やはりお勧めは蕎麦です。

臼挽きの蕎麦にこだわり、製麺から作っています。
特にだしづくりは徹底していて、鰹節も様々な魚を店主自ら選別して大量に
削り出したものを使っています。実際に見るとビックリするほど使います。
(設計で削り節の保管場所も結構なスペースがあります)

食材についても奈良の食材を出来るだけ使った料理を考えてられるそうです。
もちろんこの店舗の庭でも畑スペースをとり、そこで採れた作物をそのまま食べる
事も考えていますので食材の新鮮さも抜群です。

 

話がそれてしまいました。
現場の様子へ話を戻します。

 

アプローチから店舗入口に向けて
玄関ポーチ前

ここがお店の入り口です。 軒が深く、低く造っています。

 

玄関
店舗入口

ここの右手が玄関入り口になっています。 ここを入ると待合室になっています。

 


庇

深い庇です。
軒の出が1600mmもありますので、垂木のサイズも大きくそして細かいピッチで
取り付けられています。
もちろん材料は全てヒノキです。

 

店舗内
店舗内

結構広い店内。 空間的には天井高さも含めてゆったりとした空間になりました。

 

大屋根の垂木
垂木

10人ほどの大工職方屋根の上や下で忙しく働いています。
垂木もこうやって見ると壮観ですね。

 

屋根端部の隅木
隅木

105×105の柱材と同じサイズの隅木を取り付けているところ。 ここはプレカットでは出来ない場所で、大工が屋根の上で墨を打ち、 加工しながら取り付けてゆきます。

 

屋根仕舞いは明日以降になるのでしょうね。 雨が降らないと良いのですが・・・

では次回まで

 

 

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