奈良の建築家 浅野勝義の家づくりBLOG

”母と暮らした古民家を再生する家” 完成紹介3(古民家)

 
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母と暮らした古民家を再生する家

キッチンカウンターの上にありましたかわいい南京達。
お邪魔させていただいた際に一ついただきました。



南京のような、太いきのこのような、不思議な形をしています。
この形になるには特に何か加工などはしなくて、普通に畑で出来ると
こんな形になるそうです。
まずはそのキッチンから。



キッチンの長さは3Mを超えていますし、食器収納もかなりゆったり入る
サイズです。
お持ちの食器は下の引き出し収納にゆったりと入っていました。


レンジ周りで昔なつかしいガラス瓶を見つけました。
一つは米びつ、そしてもう一つは沢山の小袋が入っています。



よく見ると、私の知っているカラムマサラなんてのもありますね。
お聞きしますと、これすべて香辛料だそうで、カレーなどを作る際はカレー粉を使わず
これらを混ぜ合わせて香辛料のみで作られるとのこと。 (なんと・・・絶句!!)
台所を横目に奥へ行きますと、そこは洗面所と浴室になっています。

その洗面所



明るくて、清潔な洗面所になりましたね。
窓から見える緑も気持ちよいです。
この奥は浴室。 広くゆったり1620サイズの浴室があります。
ところで
この台所を含むスペースは、以前納戸になっていた場所。
ここは土間ではなく床がありました。 しかし他の床と高さも違い、おまけに天井が低い。
まあ、出来てしまえばすっきりと収まりました。

ちなみに以前の納戸の様子



さて、
古民家で重要な改修部分は、冬の寒さ対策と構造の補修だと思います。
土間と床下の間に何もない従来の床は、冬の寒さに対する対策が何もありません。
改修の手始めはまず床下の束石・束・大引き・根太を含めた下地をすべてやり替えします。
長い時間の間にいろいろな場所で沈下がありますので床がフラットになっていません。
また床下をめくれば分かりますが、床下はかなり安易なつくりだったり、束が全く効いて
いないものがあったり、大引きのスパンが飛びすぎていたり、根太が細くヨレヨレに
なっていたり、一帯にシロアリが入っていてスカスカになっていたりでびっくりする事が
結構あります。
ですので下地からすべてやり変えた後、高性能の断熱材で断熱を行います。
まあ、不陸している床の高さをすべてフラットに揃える時点で、全面床のやり替えになるの
ですが。 その際、一緒に大黒柱を含む核となる柱の柱脚も束石周りを改修します。
床が出来ましたら壁と天井(屋根)も必要です。
その前に開口部(窓や出入り口)の対策が必要です。
開口部は木製または断熱アルミサッシに高性能なガラスを組み合わせ、壁には通気性を
持ち且つ隙間なく充填してくれる発砲系の断熱材を充填します。
最近リフォームでは温熱等級4が確保できるアイシネンを使っています。
屋根も同様に補修と断熱を行うことで床・壁・天井(屋根)を包んでしまうことで
冬の寒さ対策に対応します。
もちろんこの断熱気密工事は夏の冷房効率も良くなります。
当初は、玄関土間に沿って四間取りの和室がありましたが、その内の
一間はリビングに、もう一間は祖母の部屋として改修を済ませましたが、
残りの和室二間(床の間・仏間付き)があります。
当初から和室四間も台所・納戸ブロックもすべて床下地と断熱はやり替え
ましたのでどの部屋も床のフワフワ感はありません。
その和室二間もタタミ(畳はやり替え)と同様にしっかりとなりました。
しかし、壁は真壁であることから外壁側の断熱工事は行いませんでした。
心残りではありますが、和室の外部側となる縁側とともに予算の関係で
今回の改修範囲から外しました。
今後の改修範囲として置いておきたいと思います。
ただ、壁の塗り替えは行いました。
従前と比べて見たいと思います。

従前



改修後



昼間でも薄暗かった和室は、かなり明るくなったと思います。

この隣にあたる和室は、以前こんな感じでした。手前は土間です。

完成後



雰囲気は大きく変わりましたね。
最後に2階のメインとなるエリア外(ほぼいぜんのままのエリア)の
様子をどうぞ。
以前の様子(30年くらい時が止まっていた)





リフォーム後(壁・天井は以前のまま)



これで今回のリフォームの紹介を終わります。
次回はたまっています現場の様子にて。

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