奈良の建築家 浅野勝義の家づくりBLOG

室生寺

WRITER
 
この記事を書いている人 - WRITER -

大本山 室生寺(むろうじ)


■ 安置仏像  釈迦如来/十一面観音/他
■ 住所  奈良県宇陀市室生区室生3
■ tel     0745-93-2003
■ 拝観料  600円
■ 駐車場  有
■ 交通  近鉄大阪線 室生口大野駅より奈良交通バス室生寺行き約15分       ■ 見どころ

桜井から国道165号線を東へ走ると、室生ダムを過ぎた 大野から室生川沿いに上ると室生寺があります。

奥深い山に囲まれた室生の地は、太古の火山活動にて 形成された室生火山帯の中心地。 古くから神聖な場所とされていました。
川沿いの傾斜地に張り付いたように建ち並ぶように、 お堂や塔が建っており、ここ室生寺は昔から女性の 参詣を許したことから「女人高野」と呼ばれています。 



室生川にかかる真っ赤な欄干の太鼓橋を越えると、 大きな杉木立の立つ寺内へ入ります。

室生寺は寺伝よると天武10年(681)、天武天皇の願いで 役の行者小角が創建し、後に弘法大師によって真言宗の 道場になったとされています。



入口仁王門を潜るとバン字池、その隣の鎧坂を登ると 正面に金堂が見えてきます。



次第に建物が出現するように考えられているような 配置にしているようで、憎い演出だ。



金堂は間口五間の単層寄棟杮葺き。(平安時代/国宝)

左にある階段を上り、欄干を回ると建物の内陣には 正面仏様が五体。その中心に御本尊である釈迦如来(国宝)。 左右に薬師如来、地蔵菩薩(重文)、文殊菩薩(重文)、 十一面観音(国宝)が。 その前に運慶作といわれる十二神将が並べられています。

人気のある十一面観音様は、少し伏し目がちで優しさに あふれています。
金堂の左側には弥勒堂(鎌倉時代/重文)があります。



弥勒堂には有名な釈迦如来座像(国宝)があります。 お堂の右奥に白熱灯の光に照らされ、ふっくらした 美男子のお釈迦様がそこにいました。
(本尊は中央の弥勒菩薩)

金堂横の階段を上ると、本堂が右手に見えてきます。 本堂(灌頂堂/国宝)は、真言密教で最も大切な灌頂を 行うお堂です。(鎌倉時代/国宝) 現在は改修中ということで、建物全体を伺うことは 出来ませんでした。



この左手の石段を更に登ってゆくと有名な五重塔が 現れてきます。
五重塔(平安時代/国宝)は、高さ16mということで、 屋外にある五重塔としては最小のものらしい。



小さい塔としての私の記憶では、岡寺の三重塔を 思い出します。 この塔も柱間の寸法がコンパクトで 見るからにかわいらしい塔でした。

この五重塔は平成十年の台風で、杉の巨木が倒れ 西北側の一層から五層までの庇の一部を破壊した。 その悲惨な五重塔の映像が日本全国に放映された時、 瞬く間に全国からカンパが集まり修復が出来たと 聞きました。

さて、ここ室生寺には石段がたくさんあります。 一説によると700段あると聞きました。
以前まで室生寺に伺って、ここまでで引き返して いました。 というより、この上があるとは思って いなかったのです。

実はここからが残り400段、本番が待っていたのです。

無明橋を渡り、巨木の杉林の間にある急な石段を 息を切らせながらひたすら登ってゆきます。



何度かの休憩の後、木立の隙間に建物らしき柱が 見え隠れしてきます。
よく見るとその建物には舞台らしき場所があるようです。



この石段を登り切ると・・・そこは奥の院でした。

石段から見えていた建物は、位牌堂。 その向かいに御影堂(鎌倉時代/重文)があります。



御影堂の舞台からの景色はすばらしく、室生寺近辺の 村の様子を伺うことができます。



そして御影堂は三間間口の単層方形。

弘法大師42才の像を安置しています。 (見ることはできませんでした)
屋根を見て驚きました。 瓦ではなく、木で出来ていました。(厚板段葺き)
頂上には法輪ではなく、石造りの露盤が置かれています。 大変珍しい造りを見ました。



この700段の石段を登り終えて、やっと初めて室生寺へ 伺ったのだと実感しました。

室生寺を出て、室生川沿いを更に登ると、龍穴神社が あります。

‘08.11/19


タグ :女人高野 釈迦如来 弥勒菩薩 十一面観音 十二神将

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です