奈良の建築家 浅野勝義の家づくりBLOG

昨今の建築工事費事情について

 
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ここ10年近く、建築工事価格が下がったという情報を耳にすることが
無くなりました。

今年になってからのコロナウィルスの影響は、建築業界の価格は
一体どのようになっているのでしょう。

不景気になって建築費は下がっている?

実際の所、私の耳に入ってくるのは建築工事費が下がったという
情報は無く、むしろ上がっている情報ばかりと感じます。

今年の始めにコロナウィルスの話がテレビで出始めた頃、もしかしたら
コロナによって建築が止まり、一気に業界が冷えてしまうのではない
だろうか。

そう思った事もありました。

しかし、実際は特に不景気の話を聞くと言うより、職人がいない話や
建材の高騰の話ばかり。
春はショールームが一時閉鎖になって、納品も何時か分からないと
いう時期がありましたね。
便器がいきなり高騰していたのにはびっくりしました。

さて、一般財団法人建設物価調査会から2020年7月分の建設物価
建築費指数が8/13に発表されました。

コロナの影響からか、集合住宅は春から1%程下がっています。
(1%の下落を下落と呼べるかどうかは疑問)
グラフは2011年の建築物価を100とした場合、現状は約2割増し。

グラフ(W造)

私の仕事の中心でもある住宅(W造)は、2019年秋から横ばいのまま。
コロナ期間のど真ん中でも横ばいです。

それより上昇率がすごいと思いませんか。
2011年と比べて18%のUPです。

2011年に3000万で建てられた家は、9年後の2020年では
540万円も増えたことになります。

詳しくは、2011年から2015年までの4年で約1割。
その後2019年頃まで横ばいでしたが昨年の秋以降、約8%の上昇
です。 わずか1年も経たないのに1割近く上がったことになります。

ここ近年、私の事務所での設計に対して上がってくる見積もり価格は
急激な上昇があります。
新しいご相談者に建築の見積もり単価を伝えるのがとても苦しく感じて
います。
実際に提示される建築単価を伝えると、引いてしまわれる事も多くあり
ました。

現在は自分なりの納得できる対処法をとるようにしています。

何れにしても建築費の動向は、コロナ禍であっても今のところ下落して
いないと言う事が分かりました。
今後はどうなるのでしょうね。

これから建築をお考えの方は、時間を掛けて待っても安くなるか分から
ないですし、ローン金利も少しずつ上がってくることも考慮する必要が
あると考えて良いでしょう。(急激に上がる事はないと思いますが)

悩ましいですけど、住まいは自分たち家族のライフスタイルに合わせて
決断されるのが宜しいかと思います。

浅野勝義/奈の町

一般財団法人建設物価調査会https://www.kensetu-bukka.or.jp/wp-content/themes/custom/pdf/business/so-ken/shisu/shisu_kentiku/summary_shisu_kentiku_2020.07.pdf

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