奈良の建築家 浅野勝義の家づくりBLOG

東大寺 鐘楼

 
この記事を書いている人 - WRITER -



 所在地 奈良県奈良市雑司町406-1 東大寺内
 拝観料
 駐車場 有
 見どころ

大仏殿から二月堂に登る途中にひと際大きな庇を持つ
建物があります。

空に大きく反り返った軒をもつ大きな建物が”鐘楼”です。
その大きさは鐘楼としては特異で、写真に映っている
女性と比べてみればわかるでしょう。



また、吊り下げられている梵鐘は、750年頃に鋳造されたと
伝えられ、その重さは26トンを超えます。
直径は2.7m、高さは3.8mもあり、その迫力は見る者を
圧倒させます。



鐘楼の中に入ると床には丸いグリーンの跡がありました。
釣鐘の形状のままなので、銅分が溶けてきたのでしょう。



また、撞木は欅で、長さ4.48m、直径30cm、重さ180kg
と言いますから一人では・・・重くて突けませんね。



設計で照明デザインを考えてた際、梵鐘のイメージを
スケッチしていたとき、ハタと思い立ちました。

梵鐘の直径と高さの寸法が、2.7mと3.8m・・・!!
横から見るとちょうど白銀比ジャストに当たるのです。
白銀比の比率は、1:1.4142。

まさにこの比率にピッタリ。

白銀比は大和比とも言われ、建築で使われてきた古くから
使われてきたもの。
建築だけでなく、梵鐘のサイズにも影響していたのだと
知りました。

この建物のデカイものですが、使われている材料のサイズも
すべでビッグ!  (下にいる人が小さいでしょう?)



この梵鐘を吊り上げ、支えるために建物もこのような
大きなものになったのでしょう。

構造は一間四方の入母屋本瓦葺き。
(一間と言いましてもこの大きさですから・・・)

これほどの大きさのものは、なかなかありません。
真下に立ってみると、空の上で大きな羽を広げる様に
建つ、鐘楼のその大きさに圧倒されてしまいます。



梁の組み方もそうですが、その梁受けの形状も大仏様
であろうと思いますが不思議な感じがします。受梁は、
初めて見たとき、私は巨大なソーセージに見えました。

現在の鐘楼は、鎌倉時代に栄西禅師によって再建されたもの。

鐘楼も梵鐘も国宝に指定されています。

‘09.1/3

この記事を書いている人 - WRITER -