奈良の建築家 浅野勝義の家づくりBLOG

法隆寺 東院伽藍

 
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 住所    奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1?1
 電話    0745- 75-2555
 拝観時間 年中無休8?17時(11月4日?2月21日は?16時30分)
 拝観料   西院共で800円
 交通    JR法隆寺駅下車。奈良交通で、法隆寺駅バス停→法隆寺門前バス停→徒歩1分で法隆寺南大門
 見どころ(建築・仏像)

法隆寺西院から東へ歩き、東大門を越えると正面に
東院伽藍の中心である”夢殿”が見えてきます。

この八角円塔はどなたでも知っている(若い方は知らない)はずで、
旧一万円札の透かしになっていたもの。
私たちは聖徳太子とともになじみ深い絵柄のはず、ですよね?

天平時代の八角円塔は、この夢殿と栄山寺の八角堂、
興福寺の北円堂と言われ、一般に八角堂は故人を偲んで
建てられたものに多いとされています。

厨子は久世観音像(飛鳥時代)を安置。

東院は、西暦601年に造営された斑鳩の宮跡に、行信僧都
という高僧が、聖徳太子の遺徳を偲んで天平11年(739)に
建てた伽藍。

四脚門を抜けると、伽藍の回廊越しに夢殿の屋根が
目に入ってきます。

回廊の入口を抜けると夢殿を真正面に見れるように配置されています。
夢殿は回廊と礼堂、絵殿・舎利殿で囲まれた中央にあります。
回廊中部は砂敷き。

これは西院伽藍と同じもの。白洲の上に建つお堂が映えます。

扉は四か所。
ヒノキで大小二枚の板を継ぎ合わせ、上下を框で
組み上げて出来ています。 その幅のサイズも広く、板厚も重厚。
扉には金堂のような彫り物の連子格子はありません。

扉以外の面には連子格子がはめ込まれており、格子の
サイズも大型になっていますね。

コーナー部の柱は八角形。

回廊を出ると目の前に鐘楼が飛び込んできます。(この鐘楼も国宝指定)

かの西岡常一棟梁もこの鐘楼を改修された行を読み、私は何時も
ここを訪れるたび感慨深げに見ています。

さて、この奥には中宮寺があります。

鐘楼からそのまま歩くとすぐに辿り着けます。
途中にはこんな標識も。

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中宮寺は聖徳太子の母穴穂部間人皇后の御願によって
太子の住まい跡(斑鳩宮)を中央にして、西の法隆寺に
対して東へ建てた寺。

元の地はずっと東にありましたが、戦国時代に法隆寺の
この地へ避難し現在の状態になったようです。
本堂の建物は新しく、設計は吉田五十八先生で、昭和43年
に落慶しています。

池に浮いているように計画された建物で、深い屋根と
水面に立つ紅い柱が印象的。水面から反射された光が
軒裏にゆらゆらと反射されるのを狙っていたのかも・・・
建物の構造は、RC造のように感じました。

建物内には、「考える像」として有名な如意輪観音(寺説)像と、
天寿国曼荼羅繍帳(何れも国宝)があります。
この像は、その美しい半跏思惟の姿で弥勒菩薩と見られて
いて、人気が高い。

樟で出来ているが黒光りするお姿はブロンズに見える。
実際に目の当たりにすると、小さい像だなという印象を受け、
鼻筋の通っている御顔と物思う姿は美しく見える。

‘08.10/27

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