浅野勝義[一級建築士・宅地建物取引士・2級FP技能士]が住宅設計30年100件以上のスキルや経験を、建築や不動産、資金計画など発信しています。バイヤーズエージェントとしても活躍中!

現場監理(断熱工事)

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子供達の成長を見守る家

先日は構造見学会に多数のご参加頂き、ありがとうございました。
また、住まい手さんにも参加頂いて、家の説明が出来たことも
嬉しく思いました。
こんな機会で我が家に愛着を持って頂けるのもイイですねー。
さて、
内部の軸組みにおおよその目処が立ち、浴室が入る前に
断熱材の充填を行います。
断熱材はセルロースファイバー。
メーカーはデコドライを使います。

15kgの袋を50袋積載してきたとのこと。
これを全部充填します。



ちょっと山ピー風?




この工法は、木軸面に透湿シートを全面に張り、シートにホースの
穴だけを開けて、壁の中へセルロースを吹き込んでゆく方法です。
壁の厚さは100mm(実際は柱分120mm)で、密度は55kを充填します。


この住まいは屋根裏収納を大きく使う予定ですので、屋根の断熱材も
壁と同様のシート貼りで充填してゆきます。
この住まいの屋根厚さは185~200mmになりました。
次世代省エネルギー基準によると、Ⅳ地域の施工厚さは140mmです
から基準値プラス30%以上の担保があることになります。
ところで奈の町では内断熱工法を採用する際は、このセルロースを
良く使います。
実際に使ってみて暖かかったことが一番大きな要因ですが、
この断熱材には面白い特性があることもポイントなのです。それは、
1.自身で燃えない特性がある。
2.ゴキブリなど害虫が近寄らない。
3.防音性能があること。
4.水を吸い込まない。
(一応無結露20年保証です)
万一の火災時の延焼を抑えてくれること、イイですね。
新築時からゴキちゃんが出るのは許せないでしょ? (私は許せません)
防音効果もイイですからうちではトイレ周りの壁にも充填してます。
なんか変な宣伝ぽくなりましたが、宣伝目的ではなくて、内断熱工法
を採用するのにセルロースを使う理由はその辺りということです。
写真を見ると、壁一面シートを張り倒しているでしょ。
ポツポツと穴があいていて、この一つ一つのブロック毎に
パンパンに充填します。



これが充填しているところ




特に大切なのは、壁の頂部と屋根が重なるところ。
(いわゆる桁に掛ける垂木との隙間のこと)
ここは断熱材が充填されにくく、忘れがちの部分なんです。



セルロースだとシートで包まれている内部は全て充填するので
まあ、隙間なしと考えられますから、これはOKですね。
現場は外壁のモルタル下地の工事も並行して進んでいます。
杉のバラ板が斜めに張られていますね。
この上からラスシートを張り、モルタルを塗ってゆきます。



うちの設計する住まいは出来上がると暖かいんですよ。
冬が来るでしょ。
そしてお邪魔するでしょ。
「住み心地はいかがですか?」
とお聞きすると、
「申し訳ないですが、暖かいです。」
「暖かいですよー。」
って返事がくるんです。
実際伺ってみると、部屋に入るなり
「うーん、暖かーい!!」
羨ましいと思いつつジャケットを脱いでしまうのですね。

株式会社 奈の町
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