奈良の建築家 浅野勝義の家づくりBLOG

脇田邸(脇田山荘)

 
脇田邸(脇田山荘)
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もう8年前にもなりますでしょうか、どうしても見たい建物が軽井沢に
ありまして。 年に一度しかない機会を逃すまいと新幹線に乗って
伺ったのが、 脇田美術館横にある脇田邸の見学でした。

脇田邸(脇田山荘)

軽井沢にあるこの脇田邸。
設計は、吉村順三先生の作。

竣工は1970年(大阪万博の年だったのですね)
1階RC造、2階木造の混構造
建築面積 167.7m2  
延べ床面積219.2m2

湿度の多い軽井沢で、1階をRCとして湿気を避け 2階に木造の住居を
持ってくる手法は、有名な吉村山荘と同じ手法です。
2階からの眺めとして、目の前に広がる緑の樹々を鳥と同じ高さの視線
から見ることが出来ます。
目の前に樹々の葉がある景色は、普段見る事の出来る視点ではありえま
せんから新鮮なのですよね。

2階リビングがアリと思うのは、そういう視点を取り入れたい時に
採用出来る計画だと思います。


軽井沢はもう秋で、伺った2012年10月27日の半月後には雪の為に閉館と
なってしまいます。

軽井沢の駅を降りた時、少し小雨が降っていました。
駅のコンビニで傘を買って、通りで昼食を採ったのを覚えています。

駅前の県道133号線を北へ歩くと、まもなく脇田美術館に着きました。

脇田邸(脇田山荘)

脇田美術館横の駐車場から脇田邸の一部を見る事ができます。
2階の外観が下見板張りのせいか、横ラインが強調されてスッキリと見えます。
両側に窓が取りついている戸袋が印象的です。

伺った年の建物は、築42年(昭和45年)と言う事ですが、特に傷んでいる
部分があるようにも見えません。メンテもしっかりとされているのでしょう。

脇田邸(脇田山荘)

広い中庭に面してL型の形状をしており、住居部分は2階にあります。
1階はコンクリート造でオープンとし、2階部分をキャンチレバーでかなりの
寸法を持ち出しているのですが、言われないと気がつかない程コンクリート
部分が目立ちません。

L型の中央付近に2階へ登る玄関階段部分があります。
1階部のここは、雨の日にでもBBQ等が出来る様に造られているそうです。

広い中庭に面してL型の形状をしており、住居部分は2階にあります。 1階はコンクリート造でオープンとし、2階部分をキャンチレバーでかなりの 寸法を持ち出しているのですが、言われないと気がつかない程コンクリート 部分が目立ちません。  L型の中央付近に2階へ登る玄関階段部分があります。 1階部のここは、雨の日にでもBBQ等が出来る様に造られているそうです。

ここからはどうしても2階に見える大きな開口部と障子、そして照明が
目に留まります。 どんな所かワクワクしますよね。

玄関への階段です。
木製のシンプルなストリップ階段と玄関部です。
ここがこの大きな住まいの玄関なんですよね。
豪華な玄関としないでシンプルなのが好感。

脇田邸(脇田山荘)

玄関ホールです。
ドアを開けると中のリビングと天井で繋がっている一体空間ですが、
天井の空いた仕切り壁で視線を遮っているだけにしています。

玄関扉を開けて中に入れば、見えないけれど暮らしの声が聞こえる・・・
想像するだけで心温まる空間ですね。

脇田邸(脇田山荘)
シンプルだけどとても暖かい玄関です

リビングと外部が繋がるところ。
玄関の廊下を抜けると、大開口の開口部から外部(中庭)の緑と樹々が
目に飛び込むと同時に廊下の奥にあるリビングが私を呼んでくれます。

目の前に広がる中庭の景色。
外部と内部の境界が、この開口で繋がっています。

脇田邸(脇田山荘)

有名なリビングの写真。
貴方がここに来たら、初めにどこへ座り、どこを見たいと感じるでしょうか。
この住まいはどこに行こうか迷うほど行きたい場所に迷います。

床のカーペットに杉の勾配天井。 
漆喰の壁に暖炉のある空間。
低い天井と片面に広がる大開口で横への広がり感が増しています。

決して大空間ではありません。だからこそなのかもしれませんが、
なにかとっても落ち着く空間です。
(この写真は私のPCのデスクトップの壁紙です)

脇田邸(脇田山荘)

どこかで読んだのですが吉村先生は、リビング(居間)は5mx5mもあれば
良いと言われた記憶があります。 丁度吉村山荘のリビングもほぼ5m角
だったと思います。(畳にして12.5畳程)
この脇田邸の間口寸法もほぼ同じ寸法ではないかと。

暖炉前です。

脇田邸(脇田山荘)
この場所も離れられないですね

この手前にはコーナーを使ったダイニングがあります。

好いですよねぇ。
この写真を見て、座りたくなりませんか?

脇田邸(脇田山荘)
座りたくなるダイニングスペース

当日、参加された方が一番先にここへ座られましたね。
気持ち良さそうですからね。

コーナー窓は開放できるし、障子も仕込まれていますし、暖房もある。
座りたくなるでしょ?

感動とワクワクの時間はあっという間に過ぎて行き、私の軽井沢弾丸
ツアーは終了に近づきます。

当時、内覧は午後3時より後で、私は4時頃だったと思います。

脇田邸
夕刻の脇田美術館

夕暮れになっている脇田美術館を後にしました。

浅野勝義/奈の町

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