奈良の建築家 浅野勝義の家づくりBLOG

茶室の造作

 
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奈良町の家

昨日は大変良い天気で、冬の中でも行楽日和ではなかったでしょうか。
今日は一転、雨模様で寒い日となりました。
このまま雪にならなければ良いのですが・・・
新築部の外部周りもほぼ出来上がってきたようです。
モルタル掻き落とし部は完了し、漆喰仕上げの2階部分が終わっていました。
残りは1階の中庭に面するわずかのみ。




外部の完成が済めば、樋を掛け足場の撤去となりますね。
出来上がりが楽しみです。
さて今回は年末ろから掛かり始めた茶室についてです。


連子窓と貴人口の鴨居が加工され、取り付けられました。
杉で見付け(内側から見た正面寸法)27mmで造りますが、その寸法はあくまで
見掛け寸法であって、実際は写真のような大きな材から削りだしたものです。




また、隙の出ないよう両柱にボルトで引いておく加工も裏側にされています。
これ、本当に緻密な加工です。



貴人口から茶室内を見るとこんな感じです。
ちなみに貴人口の建具寸法は、1.364mm。(頭を打つ寸法ではありません、顔です)



奥右手が床の間、左手上に黒い木があるのは壁留ですね。
平天井の高さは1818㎜しかありませんので、中では頭を下げないと
背の高い人は天井に摺ってしまいますね。
次の写真は給仕口から見たところ。
写真を撮っている私は低くかがんで撮影しています。



天井に張る杉板が入っていました。



吉野杉で9寸幅(270mm)、2分3厘(約7mm)厚の中杢板で、よく見ると木目が隣の
板とつながっていたことがわかります。
これは一本の木から板を切り出したことを証明しています。
(決してプリントの天井板は使いませんよ)
茶室の天井は、一本の木からとらないと模様がバラケてしまいますから、工務店
さんはそこの所を配慮して頂いたんですね。

この板のアップです。




蛍光灯の下で撮ったものですから色合いが青っぽくて分かりづらい写真ばかりですが、
少し浮づくり加工された目の細かい杉であることが分かりますね。(分かります?)
さて、リビングには掛け込み天井に使う、芽付き白竹と矢竹が立掛けていました。
これもこれから使われるものです。



リビング周りは空間はほぼ完了していますが、家具周りやキッチンなどはまだまだ
これからです。
3月の完成まではもう少しです。

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