和室の敷居・鴨居

実家の隣に建つ快適な家

大工さんの仕事は、天井と床を終えて建具周りの造作に
取り掛かっています。
もう既に取り付けられているところもありますが、今回紹介
致しますのは和室入り口の敷居と鴨居です。
その前に、和室の様子が分かる写真を一枚。




奥に見える白い断熱材のシートで囲まれている部分が和室です。
大きな開口部が見えると思いますが、ここに入る建具の造作を
御紹介します。

敷居の加工を済ませ、敷居を取り付けているところですね。



敷居の溝のアップも撮りました




建具の走る3本の溝が分かりますでしょうか?
ヒノキの敷居に少し深く溝を掘っています。
この溝に堅木を埋めるわけですが、今回は竹を使います。

次はこの建具の上に当たる鴨居ですね。




これも一本のヒノキを加工しています。
溝は敷居と同じ3本。
この3枚の建具は、奥に見えるたて枠の奥へと収納されます。
(溝が枠の奥へと入り込んでいるのが分かりますでしょうか)
蓋が付いて中へ納まる形式です。
また、他の場所にある建具ですが、
片引きの建具枠の写真を御紹介します。



ヒノキの枠が二重に見えていると思いますが、工具で固定している
木枠が見えてくるだけで後はボードで包まれてしまいます。
工具で押さえている部分を見ていただくと、溝が見えますでしょうか。
左手から来た建具はたて枠に当たるとこの溝にぴたりとはまります。
そうすると正面から見ても建具と枠との間に隙間が見えなくなりますね。
縦枠が平面だとドアが当たっていても隙間から明りが漏れているのを
見たことがあるでしょ?
それが無いわけです。
他にもあります。 もし縦枠か建具が何かの影響で歪んだとしても
この溝がそのひずみを吸収してくれるので見た目に影響が無いわけです。
これらは全て人(大工さん)のやる仕事です。
塩ビシートを貼った既製品を組み立てる仕事とは根本的に違います。
まあ、大工の腕の見せ所とも言えますね。
(お願いしているのはこんな枠程度のもんじゃないですよ)
ちょっと熱くなってしまいました。
その関連という訳ではありませんが、
今回も面白い加工が出来上がっていました。

これです。




これは何かと申しますと、以前ブログで書きました この記事 にあります。
今回もこの加工をして頂きました。
何気に見えますが、この仕事は大変ですよ。
どこに使うのかって?
今回は ”ベンチ”と言いましょうか・・・
出来上がってから御紹介しますね。
次回はもしかしたら外部の養生シートと足場が取り外されているかも。
外観が見れますので今から楽しみです。

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