土地から見えてくる景色

家を設計する際、家を建てるべき土地のもつ特徴を
感じ取ろうと、敷地でじっと立って感じている時が
あります。
この土地からこの絵(景色)が見たい。
この絵や光や風を感じて暮らしたい。
そう考えると住まいのいろんな場所からの景色が
頭の中に浮かんできます。
たとえば
玄関がここなら、こんな風景が目に入ってくるのか・・・
たとえば
ここがリビングなら、2階なら、キッチンなら・・・
1日の始まりは清々しい気分で始めたい。
そう思うと朝のシチュエーションが浮かんできます。
ダイニングテーブルはここがいいな。
キッチンから食事が運ばれてきて・・・
どこに空間をつくると変化ができるのか。
それは内部なのか、外部にあるのがよいものか。
お日様が一番入るのはどの場所か。
どこで日向ぼっこできるのだろう。
夜はどこに座るのが一番気持ち良いか。
どの位置でゆっくりできるのか。
夏至での明かりは?
冬至はどこまで光が入るのか?
空はどこから見えるのか?
それに風の道は?
そんな想いをイメージしてプランを起こします。
プランニングは私のイメージの塊りなのですね。
じっとその土地に立って、イメージする。
この場所が住まい手の新しい暮らしが始まる場所だから、
最高の演出を提案したいと思う。

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