奈良県産材を使用した住宅の助成制度について

奈の町で設計をさせて頂く際、住い手さんから何か補助金は無いでしょうかね？
とよく聞かれます。

これがなかなか建築時期と補助金の申し込み時期が合わずに、もらえないケースが多くて心苦しい事がありまして。　確かに私が建築主なら公的補助金受けたいですもんね。

そこで、毎年奈良県でやっています【奈良の木を使用した住宅への助成制度】　について情報がありました。
これ、ご存知でしょうか？
奈良県内で奈良県産材を使って家を建てると、県から助成金が受けられる制度です。
県産材使用住宅助成事業と言われているものです。

毎年取り合いで10月頃には終了している補助金です。
すぐに無くなってしまう補助金が、現在HPでまだ残っている様です。

使用材料は、奈良県産材のみ。(認証材の枠は終了したそうです)
これも期間中に予算額に達すればそこで終了します。

募集要項はこちら
チラシはこちら

注目の補助金は、構造材は最大10万円、内装材は最大5万円。
使用する木材の量や面積で決まります。

○構造材は５㎥以上で１０万円
○内装材は20㎡以上で５万円
※賃貸住宅・モデルハウスは対象外

受付は奈良県木材協同組合連合会にて
交付申請の受付期日は令和３年２月２２日まで(予算が無くなり次第終了)
対象者は県産材を使用し、持ち家住宅の新築・増築・リフォームを行う所有者

申請のタイミングは、
構造材の申請は、上棟予定日の２０日前迄、
内装材の申請は、工事完了予定日の２０日前までです。
既に現場が過ぎている方は、申請できませんので。

実績報告も必要です。
実績報告書は工事完了後１０日以内かつ令和３年３月１５日までに提出
忘れないで提出してください。

『15万円なのか。　でも、15万あれば旅行が出来る・・・』
しかし、補助金の時期に合わせて家は建てられない。
なんて声が聞こえます。（笑）

実際、うちの事務所で建てられた住まい手さんで、この毎年やっている県産材の
補助を受けられた方の方が少ないのではないでしょうか。
春の新年度から始まって10月頃で無くなって終了ですからね。

もし、タイミングの合う方はぜひ申請してください。
この県産材の補助金、昔は結構高額な金額が出て、しかも申し込み期間が終了しても予算が残っているなんて時期ありましたよ。

当時は奈良県産の材料を使って家を建てる方が珍しかったですからね。

平成20年度(2008)から「奈良の木の家づくり推進事業」が始まり、当初は認証材申請が数戸しかなく、構造材で最大３０万円くらいあったと思います。

奈の町が吉野中央木材さんに伺っていたころ、吉野材で家を建てる事を謳っている会社自体、周りには珍しかったですから。　そう考えますと昨今は珍しく無くなりました。

吉野の材料と林業が少しずつ見直されてきたのですね。
もっとそれが普通になってほしいと思います。

最後に、
製材の町、桜井市でも県産材を使って家を建てると奨励金が出ます。

それも最大２０万円！　県産材との併用可能です。

焦らないでください。　桜井市で建てれば、です。
案内は　こちら　です。

内部リンク

土砂災害警戒区域等の指定について。家は建てられるの？