手刻み加工の見学

実家の隣に建つ快適な家

月末の上棟を見据えて、刻みの大方終わった加工場へ、住まい手さんと
一緒に見学に伺いました。
場所は材木を注文しています吉野中央木材さんの倉庫の一つ。
倉庫は広くて、職方があちこちに分かれて加工をしています。




墨付けは棟梁であるMさんが行い、加工は数人で手分けして加工を
しているとのことです。
母屋の加工、梁の加工、通し柱の加工、床の合板加工と広い倉庫の
各所に加工をしながら材料を積み上げています。

初めに見せてもらったのは、杉の梁の加工済み分





既に加工済みの山で、小口は追っ掛け大栓継ぎの加工が何本も積み上げ
られています。
接合面も真平らで、おまけにきっちりとペーパーまで掛けられています。

次も梁の山





大きな梁材は大きな力が掛かる場所で使われた赤松の集成材が二本あります。
(集製材は2本のみ)
左手前に飛び出しているのは台持ち継ぎの繋ぎ部分ですね。

この綺麗なのは化粧梁。




室内空間に出てくる部分で、節は少しありますが非常に色合いや木目の美しい
材料です。  3本並べられていましたが、いずれも大変美しい色合いの杉でした。

並べられている3本の化粧梁。




この後化粧部分には養生用の紙が巻かれようとしていました。

加工済みの柱の集団(一部)




ホゾは全て100mm以上あります。

通し柱と母屋




右側の長い柱が通し柱。 左手の赤めの3本が母屋ですね。
端部の切り欠いている場所ともう片方が重なり合い、その中央を束のホゾが
貫通して固定します。

通し柱の2階梁が取り付くところの加工。




2階床の高さや墨付け跡が残っています。
当日は残りの端材で鍋敷きに使おうかと話していたところ、わざわざ鋸引きの
機械を動かしてくれて、丸太をカットしてくれました。



娘さんもここが一番盛り上がってくれたようでチョット安心しました。
棟上の予定は、今月末の土日を予定しています。

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