杭工事

基礎の耐力を決める要素は、鉄筋でもコンクリートでも
ありません。
まず、地盤ありきです。
地盤がしっかりしていることがあって、建物の強度が
生かされるのです。
いくら建物の強度を謳っていても地盤が軟弱では元も子も
ありませんからね。
この地盤はSS式で二度、計8点の調査を行いました。
調査結果は、N値換算5~10程度のやや硬く薄い層が何層も
重なっていることが分かりました。
支持地盤とするにはどの層も薄く、その間には自沈層という
耐力のない層が挟まれています。
結果、私は現況地盤より約7.5メートル地下にある、N値換算
20以上を確保することの出来る安定地盤に鋼管杭で
支持することを決めました。
この層は、N値もさることながら層厚も十分あります。
まあ、難しい専門用語は抜きに簡単に言いますと、
しっかりした層は地盤下7.5M付近にあると判断した訳ですね。
(まぁ、簡単! 今までの説明は・・・?)
この層はどのポイントでも深さがほぼ同じ所にありました。
※支持地盤:建物の耐力を架けても大丈夫な硬い地盤のこと。


本数は32本。
鋼管杭はDIP工法。(ダクタイル鋳鉄管)
彼らはこの住いを長い間安心して任せられる、
頼れる奴らです。(彼らって誰? 奴らって・・・)
『この家の地下は君らに任せたぁ!』
杭を穿つ機械

4Mを2本つないで8Mにします。
白いマーカーは、1M毎に記されています。

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