構造の検査

実家の隣に建つ快適な家




しとしと雨の現場で、屋根裏の窓から大屋根を見ていると、
スー っと、
水玉が上から下へと滑ってゆくのが見えました。
その流れ方がとても不思議で、、、
スレートの上を段々になっているにも拘らず一本の線を描くように
流れてゆくのに見とれていました。
さて、
現場は中間検査の準備が整ったと伺いましたので、奈の町の
構造金物検査を行いました。


まずは梁を繋いでいる羽子板ボルトのナットについて。
ボルトの山が少ないところを締めてもらいます。

山の出ていないところ



締めてもらった後




ホールダウンも、山(ボルトのネジ切り山のこと)の少ない部分は
再度、閉め直してもらいます。
※注意/今回写真がピンボケばかりで見づらいかもしれません。
   先に言っときます。
次は筋交いのビスについて。



筋交いの上下に取り付ける筋交いプレートには、必要なビスの本数指定が
あります。
このビスの本数確認と、ビスの取り付けている部分を確認します。
筋交いの幅の中央部にビスが掛かっていれば良いのですが、時に1-2本が
端の方に止められている場合はこのビスの効果が弱くなります。
今回、二箇所、こういった部分がありましたので、この金物プレートをずらして
筋交いの中央部にビスが均等に掛かるよう移動をお願いしました。
次は外壁の耐力壁部分の釘のピッチについて。
構造計算によって、合板の耐力壁部分がきっちり決められていますので、
この部分についてしっかり釘を打たれているかを確認します。
合板(使用しているのはOSB)は、1階なら土台-柱-梁の4方全てを指定釘で
止めることで、壁長さの2.5倍を取る事ができます。
木造は壁の長さで持たせている考え方なので、合板を張れば張った壁長さの
2.5倍を確保出来るわけです。
その条件は、N50釘を150mmピッチで打つこと。
(端からの距離や注意点は別にあります)



1階から全ての耐力壁を一枚ずつ確認して、ピッチの大きい箇所に追加で
釘を打ってもらいます。
1階が終わると2階も同様に。
これで構造の検査は終わりです。
(ホールダウンなどの金物検査は普段確認済みですので)
当日は住まい手の御主人が外周部防腐・防蟻用の柿渋+弁柄を塗ってられました。



塗り終わったところ



外部釘を確認して回ると、監督さんの服は朱色の迷彩服に・・・
ご苦労様でした。

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