解体スタート。

母と暮らした空き家を再生する家

そこは住まい手さんが子供の頃に使われたまま
時が止まっている・・・住まいでした。
壁に貼られていた世界地図にはソビエト連邦や東西ドイツがあり、
当時勉強のために使われた辞書、雑誌、人形や絵の具にデッサンなどが
畳の上に積まれています。
当時のまま時が止まったかのような屋根裏の部屋でした。


この住まいは約70年ほど前に建てられた古民家で、住まい手さんの
奥さんが育った住まいです。


ご結婚されてからこの奈良を離れていましたが、この度、お母さんと一緒に
ご夫婦で帰ってくる目的で、この住まいをリフォームすることになりました。
1階は四間取りの和室に通り土間、かまど付きの台所など、大変大きな
住まいで、改装すべき範囲が大変広くなります。
和室周りは床下が大変劣化しており、下地からやりかえることを決めました。
今日は解体が始まって一週間。
内部の撤去がすみましたので、補強の方法と対処について立会を行いました。

すっかり床下がなくなった和室四間

四間の中央に立つ柱
ジャッキで少し持ちあげて柱脚部の腐っている部分を補修し、束石をコンクリートで
固めてから高さを調整してその上に据え直します。

荷物や畳、建具などを取り外したところ
見えなかった部屋が現れました。

広々とした二階。

畳の下の床板は、こんな節があったり、板幅がバラバラだったりと面白い。

これから暮らしやすくなるために大きく変わります。
さて、どのように変わりますやら。
お楽しみ。

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