Q値って何?

住まいで暑さ寒さに大きな影響を与えるものは・・・断熱性能ですよね。
断熱性能がよくなると、夏は涼しくて、冬暖かい。
この住まいの断熱性能を数値的に表したものを、「熱損失係数」といいます。
この数値は値が小さいほど断熱性能が高いことを示します。
この計算は、外壁や窓、天井に床などの各場所から熱の逃げる量を計算しますので、
家の断熱性能を建物全体で判断できるところがポイント。
各住宅会社も自社のモデル住宅のQ値を公表しています。
(皆さんが建てる家ではなく、あくまでモデル住宅での公表値)
このQ値は外壁や天井、床の形状や面積によっても数値は変化しますので、
同じ形状で条件で同じ仕様でない限り、同じQ値にはなりません。
(この「熱損失係数」についての詳しい説明は、近日中に奈の町のHPに新しく
ページを製作したものをアップします)
この計算ですが、
大変複雑で難解な式を計算して求めます。
ちなみに計算式は、
Q = (Sigma(Ai Ki Hi) + Sigma(Lfi Kli HI +Afi Kfi) + 0.35nB) / S
分かりませんよね~
こんな難しい計算はどうでもいいです。
要はこういう数値があるということね。
で、気になりません?
奈の町の家のQ値っていくらなんだろうか?
奈の町で実際に建てた「使い易さが形になった家」で、算定しました。




計算の結果は、Q=1.9(W/m2K)
って言われても…この数字をどう判断すればよいのか
何か比較するものがないと分かり難いですよね。
ちなみに設計で基本としている次世代省エネルギー基準で示されているQ値は、
 奈良県を含む Ⅳ地域 ・・・ Q= 2.7
 東北を中心とするⅡ地域 ・・・ Q=1.9
 北海道のⅠ地域 ・・・ Q=1.6
となっています。
一応、2.0を切っていますので、私の考える目標値をクリアーしています。
実際のところこの辺りの数値で十分でしょう。
奈の町の他の新築住宅もこの数値辺りでしょうね。

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