家づくりの前に知っておくべき13の事(動画あり)

家づくりで必ずやっておくべき13の事

目次

家づくりで必ずやっておくべき13の事

住いはコンパクトで使いやすいのが一番

初めから広い土地と広い家があるのであれば別だけれど、
新たに土地を買って家を建てるのであれば、
そもそも家は小さくて良いし、予算があるなら土地に余裕がある方が良い。

そして、建物の大きさにお金は掛けないこと。
メリットは、無駄遣いが抑えられること、ローンは少ない方が良い。

これは、ローコストで建てるという話ではない。
良い家はお金がある程度掛かります。
だから規模をコンパクトにして、建物にお金を掛けるようにしたい。
目的は、”快適”で、”安全”で、”健康”な家が良い。

地盤の状態を理解して補強(改良)しておく

地盤を知る方法は、地盤調査を掛ければ簡単にわかる。
当然だけれど軟弱地盤のまま家を建ててはいけない。
必ず地盤改良を行い、建物が不動沈下を起さない対策が必要になる。
水路に近い所や崖地、擁壁等の影響範囲には特に要注意すること。

一般に地表から1M程度まではどこも軟弱なので、改良していない表層に
直接基礎を乗せる様な工事はしないこと。
出来る事なら地耐力のある支持層まで改良杭なりで改良すれば安心できる。

基礎はしっかり造る

当たり前だけれど、基礎の鉄筋も計算が必要だし、
ホールダウンやアンカーなどのボルトはとても大切。アンカーボルトなどを
コンクリートを打ってから取り付ける施工業者は頼んではいけない。
べた基礎のベースと基礎ベースは一体で打設する。好い(シロアリ対策)
また、コンクリートの打ち継ぎ部分には止水板を入れておくと、基礎内部へ
水は進入してこないので有効。

しっかりとした木材を使っておく方が良い

地元で育った木材を使って建てるのが一番良い。
土台、柱は全てヒノキ 集成材は梁以外は使わない方が良いと思う。
防蟻材は使わずに、柿渋+弁柄を混ぜて塗るだけで良い。
それだけで家は長持ちする。

来るべき大地震の為の耐震性を上げておく

今の基準法だけでは不安があるので、これをお勧めする。
基礎と土台の間に入れる減震パッキンを使って地震のエネルギーを減衰させる
方法を採用する(2021年現在)
減震パッキン :UFO-E

もう一つは木造の許容応力度計算を行うこと。
その二つで十分。
この二つがあれば、大きな地震が複数回来ても大丈夫だろう。

地震保険を安くしたい為に耐震等級2を取るのは良いが、その為の費用が
合うかどうかは悩ましい。(建築費、申請費) まあ、お好きに。

屋根に穴を空ける様な事はしない

ソーラーパネルを屋根に設置するのは、将来雨漏りを起すので良くない。
私は勧めない。
ソーラーパネルは屋根に穴を空けてアングルを付けてパネルを取り付ける。
将来、雨が漏らない方が不思議なのだ。
どうしても付けたいなら、穴のあけない工法でする事。

また、トップライトをつけるのはあまり勧めない。 明るさの確保のために
どうしてもつける場合は、施工で水処理は何重にも行うこと。
私も使う事があるが、チェックは何度しても良いくらい。

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高性能な断熱・気密住宅にする

高気密高断熱住宅は今では当たり前の基準になっています。
今回の法令改正でも、建築主に住宅性能を確認するようになっている程なんだ。
確かに高気密高断熱化した事務所は、優れた住環境になっている。
真冬も寒さを感じないし、室温のコントロールもとても安定している。
一度住めは、以前の家には戻れないほど。

高性能基準範囲内であれば、特に超高性能にこだわらなくても良いとおもう。
それよりもガラス面積の大きな窓を沢山造らないこと。
冬は折角の暖気が逃げるし、夏はこの上なく暑くなる。
ガラスやサッシの性能(断熱性)は、少し上げて可能なら樹脂サッシでトリプルガラスが
bestなのかもしれない。

壁の仕上げは何でもいいと思う。(投げやりだけど)
板材、モルタル、サイディング、ガルバリウム等耐久性の長短はあっても、
時間が経って、傷んだ際に交換すれば良いと思っている。

それより壁の下地が重要で、構造フレーム(土台・柱・梁)に取り付ける耐力壁下地で
アミパネルを使う。 壁内の水蒸気を外部の通気層へと通すことが出来る優れもので、
一般的な構造用合板では外部への通気層へ水蒸気を通すことが出来ない事が欠点だった。
アミパネル

うちの事務所では外部にモルタル塗りをしているが、それは自分のこだわりなので
好きな素材でいいと思う。

内部建具

開き戸を極力使わずに、可能な限り引違か片引きにすること。
開き戸はドアの軌跡分が有効利用できない事と、内側から押されると開けられない欠点がある。
更に建具は袖壁への引き込みとすれば、全開口が取れるので使い勝手が良い。

障子が使うと空間が柔らかくなるのでお勧め。
壁の中へ引き込みをすると良い。

深い軒・庇にする

日本は雨の国なので、軒は1M以上あるのがよい。、出来れば1.3mくらいほしいかな。
昨今の夏の暑さは異常で、家の設計では、日差しを遮る事がとても重要になっている。
深い軒や庇は暑さをコントロールするのにとても大切なのだ。
また、開口可能な窓、西・南向きの窓には必ず庇を設ける事。

軒や庇の無い家はだめ。
これはとっても大切だから覚えておいてほしい。

1階床の高さを地盤面から少し(+200㎜)上げて計画する

水害対策として効果を確保する為、敷地内地盤か建物の床を上げて設計する方が良い。
道路面から80cmくらいまで1階の床を持ってくると、もし、洪水があっても浸水高さが
50cm程度まで建物の中に水が入るのを止められる。(基礎断熱は必要)
その為にもハザードマップで、悪くても最大50cm以内の浸水高さの土地を探すといい。
ハザードマップで50cm以上浸水とある場所は購入しない方が良い。
対処が難しいから。
でも、
付近の地形を見て、敷地の廻りが周返の土地より少し高台になっている所を探すのがいいかも知れない。

フレキシブルな間取りを先に考えておく

10年後、20年後の将来を見据えて間取りは計画しておくこと。
20年もすれば自分達も家族も生活が今と大きく違っている。
その後の方が長いから。

間取りの変更が出来る様に、間仕切り壁を構造壁としないで1ルームとして
計画おくのも良い。 個室は沢山造らないように。

しっかりした業者に施工してもらう

ハウスメーカーのプレファブはダメ。 型式認定の建物は改修が出来ないし、
メンテもそのメーカーに縛られてしまう。また、2X4の建物もあまりお勧めできない。
将来改修をしたいならば在来工法で建てること。

しっかりしている業者の定義は難しいよね。
技術の高い施工会社を見分ける1つの方法として、手刻みによる建て方が出来るかで
判断してみるのもあると思う。
手刻みとは、大工が木材に墨を付けて手加工でフレームを造ってしまう技術で、
現在ではプレカット(機械加工)が主流であり精度も高いことは分かっているが、
大工と言う職人の技術力と言う意味で評価ができるとおもうし、その会社の姿勢を
感じることが出来る。
普通にプレカットです。 という会社は、私は依頼しないとおもう。

まとめ

気が付けば13項目にもなってしまいましたが、住宅を建てる上で大切な事ばかりを
ピックアップしてみました。 この中で知っている事もたくさんあったと思います。

これ位しっかりやっておけば、家の寿命も長い上に安全に快適に住むことが出来るでしょう。
仕上についてはこの上に行うものなので、好きなものを選べばよいと思います。
自然素材にこだわるのも良いと思います。

最近は、スケルトン住宅などと言って、内部仕上げをしない状態で引き渡しを行い、
内部仕上については建築主自身で行う形態もあるようです。
その考え方には私も良いなと思います。
住い手の自由に出来るし、建物についての影響もありませんし。

家は愉しんで建てるのが一番ですからね。

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