こちらのお住まいは、今から15年前に私が奈良へ移ってくる際、設計を
させて頂きました物件です。
当時2002年、
母屋(S45頃建築)と離れ、そして門屋と3棟の建物を行ったり来たり
されている住まい手さんを見て、生活動線の整理と耐震性の向上、
暮らし易さの向上を目的に、
1.母屋の和室と祖父の部屋以外をLDKに改装。
2.別棟と門屋を解体してここに新築建物を建ててプライベート空間を
つくること。
を目標に設計・完成した建物です。
その後、かれこれ15年も経ちました。
この度、祖父が使ってられた玄関横の洋室をリフォームしてみようと
言う案件を頂きまして、今回も私が関わらせて頂くこととなりました。
今回で、こちらの住まいほとんどを私が設計させて頂くことになります。
さて、この住まい手さんの祖父がおられた部屋の様子です。
南面及び東面の様子。
おしゃれな方だったのでしょう、ロッキングチェアがありました。
北面及び東面。 アップライトピアノに、、、暖炉でしょうか。
暖炉。
一頃、このタイプははやりましたよね。
ここはガスストーブを設置するようになっています。
この隣には、お客様の使う手洗いがあります。
ここも含めて今回手を入れようと思います。
もう珍しくなった全面タイル張りのお手洗いですね。
水洗いをされているようですので、床下が心配です。
リフォーム計画のイメージは、
○子供さんが結婚して、家族で帰って来た際の部屋。
○簡単なお茶会の出来る空間(本格的な和室は別にあり)
○のんびり外を見てくつろげる場所
そんな部屋をつくろうと言う事になりました。
イメージパースです。
さて、この部屋は玄関の隣りにあります。
その玄関は、15年前にリフォームしました。
当時の私の知識でつくった玄関も、今では少し後悔している部分もありまして、
今回それも含めて少しだけ改修するつもりです。
洋室(祖父の部屋)の外観です。
当時ね内部は改修が出来ませんでしたが、外部はモルタルの上に珪藻土系の
塗りものをしていたようで、少し柔らかい感じがします。
出窓や屋根などは、以前のままです。(以前の外壁に塗っただけでした)
今回はこの外壁もリフォームします。
大きな開口部を設けて庭が良く見えるように改修の予定です。
さて、どの様に変わりますでしょうか。
現場の様子をこれからご紹介したいと思います。
浅野勝義/奈の町