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元興寺

真言律宗 元興寺


■ 所在地 奈良市中院町11
■ 本尊 智光曼荼羅図(重文)
■ 創建年 718年法興寺より平城京へ移転を祖とする
■ 開基 蘇我馬子が飛鳥に建立した法興寺
■ 電話番号 0742-23-1377
■ 拝観料 400円(9:00-17:00)
■ 駐車場 有

南都七大寺の一つ。
東西三町、約三万坪の寺域を持ち七堂伽藍を持っていた寺院で したが、室町時代と江戸時代の大火で大半の伽藍が焼失。 現在はこの中院町と芝新屋町の二箇所にて残っています。

元興寺は元来、飛鳥の地にて我が国初めての寺院である法興寺 (現飛鳥寺)が、平城京に移り、名を元興寺と改めました。

中院町にあります元興寺は、本堂である極楽坊と、禅室の僧房が 現存しており、いずれも国宝の指定を受けています。

極楽坊は間口6間奥行き6間の正方形で、東を正面としています。



本堂などの間口は、一般に奇数が使われており、正面中央に柱が 出てこないようになっていますが、この極楽坊は6間ですので 建物間口の中央に柱が立っている形になります。



この理由は、元来極楽坊も禅室も以前は僧房であり、これを 使っていたためと言われています。
意外に見ても違和感のないデザインでした。

行基葺瓦



建物の屋根は行基葺で、本瓦葺きのなかに1400年前の瓦が混じって いると言われています。 写真で色の変わった瓦がそれですね。

行基葺きとは、本瓦葺きの上に載せる丸瓦の形状が、一方が小さく なっており、これに大きい方を重ねるだけの方法で、ラインが 通らずに瓦の厚みが出てくる葺き方です。

禅室



禅室は本来の僧房で、四つのブロックが繋がる切り妻の建物です。
軒先の垂木の先に、鼻隠しが取り付けられています。
大寺(官寺)では垂木の先は銅板などで化粧するのですが、この 建物にはそれがなく、鼻隠しで処理されていました。

浮図田



敷地内には石仏や石塔が整然と立つ浮図田(フトダ)があり、8月の 地蔵盆には万灯供養を行います。堂内にも灯を点し幽玄な雰囲気に なります。

今はその面影はありませんが、南都七大寺の一つとして東大寺に 次ぐ規模を誇っていました元興寺。 屋根の瓦を見て、1400年の歴史を感じたいと思います。

雲間に阿弥陀如来様が見えたような・・・


秋の赤トンボがいました。



‘08.10

タグ :行基曼荼羅阿弥陀如来五重小塔弘法大師

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