前回は玄関廻りのリニューアルのご紹介をしましたね。
今回は室内の様子です。
外部にデッキが出来た頃、内部は左官屋さんが漆喰を
塗ってくれていました。
白い空間の中に、切り取られた外部の緑がとつても美しく映っています。
以前の部屋とは視線の広がり感が全く違いますね。
床の養生が取れて、開口部に障子が入り、照明が点くと 空間は更に一変します。
とっても清々しい空間になるでしょう。
写真の左手は茶室スペース、右手はオープンスペースとして
造りました。
空間イメージは、洋室の中に茶室コーナーがある感じですね。
ただ、茶室コーナーですが、4畳半の茶室で、にじり口や炉は
ありません。 また、畳が半帖タタミだったりと、本格的と言うより
少し気軽にお茶会が出来るよう設計しています。
ただ、床の間などの構成は一応基本を押さえた造りになっています。
住まい手さんお持ちの風呂先屏風を置いて、招待客は障子を背に
座って頂く作法です。
茶室は何件か設計させて頂いた私ですが、恥ずかしい話があります。
実はまだ正式なお茶の頂き方を知りません。 (とても偉そうに語れませんね。)
先日も現在設計中の住まい手さんが、茶道の先生でいらっしゃって、
お茶を点てて頂いたのですが、どの様に飲めばよいかと悩みました。
たくさんお茶道の先生が私の周りにおられるのですが、どなたか
失礼でないお茶の飲み方を教えてくださいませ。
この日、外部では左官屋さんが色モルタル掻き落としの下塗り作業が
始まっていました。
私と監督さんとで周端部の納まりと塗りの範囲を確認して現場監理を終えています。
養生が取れましたら写真をアップいたします。
次はこの部屋の入り口となる玄関ホールもリフォームの対象です。
15年前に設計させて頂いた私ですが、この15年の間ずっと心残りでもある空間で、
このリフォームをお聞きした際に、私から強引に手直しをお願いしました。
掲載する完成写真では分かり難いかもしれませんが、実は私的にとっても大きなポイントで、
これでやっと自然素材の暖かい住まいになると思います。
出来上がりをお楽しみに。
浅野勝義/奈の町