基礎の配筋検査

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羽曳野市での現場の様子です。

基礎ベースの配筋が終わったとお聞きしましたので、現地にて

鉄筋の検査に伺いました。

 

全景です。

全体に見てきれいに仕上がっていると思います。

問題のある場合は、パッと見て違和感がありますから。

 

まず初めに外周部をぐるりと回り、外周部分の鉄筋のかぶりを

見て回ります。

大体1ラインの様子を見れば、かぶりに注意して鉄筋を組んで

くれたかどうかがわかります。

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写真からみて、右のせき板と立ち上がりの鉄筋、そして上端筋を

見てください。

手前から向こうまで1本の鉄筋が真っ直ぐに通っているのがわかります

でしょうか。

下手な仕事はこのラインがうねっており、フックの位置もふらついています。

今回の仕事は真っ直ぐになっていますので美しいですね。

 

かぶりは右手のせき板と、縦筋の右側の一番狭いところで見ます。

外部面ですのでスケールを当てて、1か所60mmが確保できていれば

合格です。 ぐるっと回って不利になりそうな部分を測れば完了です。

ここは十分OKでした。

 

次はベースの配筋ですね。

 

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これもベース鉄筋にスケールを当てています。

計算ではピッチが250mmでしたが、補強筋として鉄筋間にD10を追加

していただいたので、全体イメージ的に125mmピッチで鉄筋が入って

いる感じですね。 好い感じです。

 

次はベースのかぶりです。

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コンクリート底板のかぶりのことで、写真にありますよう、90mmが

確保されています。 これも合格です。

 

コンクリートのかぶり厚さは、基礎の耐久性に大きく影響します。

私は少なくとも60年以上、可能なら100年鉄筋が酸化して劣化しないよう

コンクリートのかぶり寸法は必ず確保すると決めています。

 

次はベース下の防湿防水フィルムも見てください。

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せき板の一番下に白いフィルムが見えると思います。

このフィルムは縦方向と横方向の2枚重ねで敷き込みます。

1枚でもよいのですが、鉄筋を組む際に栗石を足で踏むのでどうしても

重ね部分が開くことが多いのです。 施工中に開いてしまえば防水と

なりませんので初めから2枚重ね張っていただきます。

丁寧な工務店さんは、シートの重ね部分が外れないようにテープを

貼っていただけるところもありますよ。

 

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次はコーナー部分です。

この現場はコーナー部分も丁寧に仕上げています。

横筋の定着長さも確保できていても鉄筋の本数もOKでした。

 

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これは外周部のフーチング部分です。

ベース筋は上の左右に走る鉄筋で、右側のせき板前で下に折ります。

このとき折り曲げの寸法が甘いとせき板までの被りに影響し、

更に下へ折り曲げた鉄筋が長いと、下部の被りが取れなくなります。

そういえば昔、どちらも問題ありの現場かありました。

当時工務店さん曰く、「他の設計事務所ではOKだった」と言われて・・・

唖然としたことを思い出しましたね。(それで監理降りました)

あ、だめですよ。

 

 

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最後は人通口ですね。

補強筋とその取り合いもしっかり出来ていました。

 

一点。

ホールダウンの設置が遅れています。

工務店さんの監督さんは、施工図を書く方ですのでホールダウンの

設置とその位置についても確認済です。

設置の写真もお願いしていますし、立ち上がりの検査で確認させて

いただきます。

 

以上

 

次回はベースコンクリート打設後、立ち上あがり部のコンクリート打設前

に再度かぶりの検査があります。

後日、これもアップいたします。

 

浅野勝義/奈の町

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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