屋根仕舞を終え、筋交いと金物が取り付いています。

道路上高台に建つシンプル・ナチュラルな家

nanomachi.co.ltd

 

月初めに建て方をしたばかりというのに、現場はとっても

速いスピードで進んでいます。

速いと言いましても、工程をすっ飛ばしたという事ではなく

現場に手練れの大工さんが多人数入っているからなのです。

いつもお会いする大工さん4人くらいいたでしょうか。

早いはずです。

 

スピードアップした現場は私がうかがった時には中間検査の

手前まで来ていました。

翌週には確認検査機構の中間検査を受けることになります。

早速検査の申し込みをしなければ・・・

 

1階の様子です。

腰から下が濃茶をしているのは防腐防蟻用の柿渋と弁柄ですね。

 

私は各階で金物の確認と筋交い、羽子板ボルトの締め具合など

チェックを行います。

 

2階に上がります

nanomachi.co.ltd

1か所だけ羽子板ボルトの忘れがありましたが、基本的に

安心して見てられるのはいつもの工務店さんならでは。

すぐに確認して完了です。

 

nanomachi.co.ltd

コーナーからの景色。

不要な部分をカットして、視線の抜ける見たい部分だけが

見えるように。

 

金物関係も確認します。

nanomachi.co.ltd

告示1460号 (と)金物

 

nanomachi.co.ltd

告示1460号 (り)金物 ホールダウン

 

さて、

あまり話したことがないかもしれませんが、今回は

私の深い屋根庇について少しご紹介します。

 

nanomachi.co.ltd

 

この写真の説明から。

現在壁は木軸の上に透湿防水シートが張られたところ。

屋根は、斜め左下に向かっている横棒が垂木:ヒノキ

その上の合板が野地板。

軒先で奥へ伸びている板が鼻隠し:ひのき

まあここまでは普通です。

 

今回の話は野地板の「鼻先」です。

 

ここは雨樋(軒樋)が付きますので下から見えない場所になります。

実は見えない処なので厄介なのですが、野地板は垂木とともに

鼻隠しの先まで伸びており、その上から屋根を葺いています。

屋根を伝った雨は軒先から雨樋に落ちるわけですが、ここで樋の

底に落ちた水がはねると野地板の合板が濡れてしまいます。

 

nanomachi.co.ltd

 

上の写真は鼻隠し部の拡大です。

合板は濡れると腐敗が進み強度が落ちてしまいます。

下から見えないところですが、奈の町では水に強いヒノキを

野地板の先端押さえに使っています。

(完璧を目指すなら屋根の板金を鼻隠しまで巻き込むのがBEST)

 

一度貴方のご自宅の軒先がどうなっているか見てください。

新しい発見があるかもしれませんよ。

 

 

浅野勝義/奈の町

 

 

 

 

 

 

 

  • URLをコピーしました!
目次