奈良町で古民家の改装(新装?)と、中庭の奥に新築の快適な住まいを
建てる工事が始まりました。
この建物は現在まで何度も改装をされた証明でもある御幣が
二階の納戸に何本も立て掛けられています。
見た限りの一番古いものとして昭和10年と墨で書かれた御幣が
ありました。 実際は100年程は経っているでしょうか。
この母屋、建物としてはかなりきっちりとつくられていて、部分的には
崩れているものの、構造的には見た目よりずっとしっかりしています。
出来るだけいじらないで綺麗にして残します。
中庭の奥にある離れは一間だけで出来た小さな建物で、時代的には
かなり新しいもの(と言っても30~40年程度は経ってるでしょうか)。
この建物を撤去して、新しい住まいを建てるのが今回の目的。
敷地は奥へ長く、離れの北側には広い空地があります。
奥の空地から見た様子。 手前の建物が撤去予定の部分。
文化財の立ち会いも済ませ、離れ部分を撤去しました。
近づいてみると中庭の灯籠や大きな梅の木が見えます。
この梅の木は建築当初からあったと想像していて、植木屋さん
は、100年以上経ってるだろうとのこと。
既に幹は二階の軒を越し、花は二階で咲くという状態なので、
私もこの樹が梅だと気づくのに花が咲くまで気づきませんでした。
もちろん中庭もきちんと改装して、美しい中庭へとリニューアル
します。
ブルーシートが被っているのは、渡り廊下部分です。
中庭を愛でて奥の間に渡る開放廊下ですね。
この建物部分は屋根が大変傷んでいるので改修をします。
と言っても構造体は全くそのままで、”綺麗にする”のが今回の
目的です。
古民家である母屋(今回は離れになる訳ですが)も同様で、
傷んだり汚れたりしたものを以前の姿に戻すのが目的の一つ
でもあるのです。