華厳宗総本山 東大寺
■ 所在地 奈良県奈良市雑司町406-1 東大寺内
■ 拝観料 大人500円
■ 駐車場 有
■ 安置仏 毘盧舎那仏、虚空蔵菩薩、四天王(広目天・多門天)
■ 由来
奈良の大仏様―。
奈良に住む人でなくとも大仏様を知らない人はいないでしょう。
それほど有名な仏様。
正確には、毘盧舎那如来と言います。
仏教の教えそのものが身体化された仏様の事で、宇宙の真理を
表しています。
聖武天皇が奈良の大仏として有名な東大寺の大仏の建立とともに
総国分寺とし、全国に国分寺を建て、そこに釈迦如来像を一体
ずつ安置しました。
その大きさは、14.98m。台座高さが3.05mを含めると
実に6階建ての建物と同じ高さを誇ります。
まさに見上げる高さの仏様です。
この巨大な仏様を収容する建物もこれまた巨大で、言葉で言うと
【現存する世界最大の木造建築】です。
建物は一重裳段つき寄棟造りで本瓦葺きで、正面に唐破風が
付いています。(これを裳段と言ってよいものか…)
間口 57.01m
奥行き 50.48m
高さ 48.74m
約50m四方の立方体で、当時、奈良の町にいればどこからでも
その姿が見えたはず。
ただし、現存する大仏殿は、1300年前の建物ではありません。
現在まで大仏殿は二度再建されています。
現在の建物は江戸時代に建てられたもので、創建時の模型は
大仏殿内に展示されています。
大仏殿の記事は多いので、創建時にあった塔の事を御紹介します。
私もよく東大寺さんへは伺いますが、この件に際しては初めて知り
ました。
びっくりです。
東大寺の中門(向こうに大仏殿)に向かって右手、東側に塔の上に
乗せる巨大な相輪のモニュメント(?)が見えます。
あまりに巨大なのでそれが何かよく理解できないのですが、
実は東大寺には薬師寺と同じように、東西に二塔あったことが
分かっています。
塔は七重塔。 七重塔は日本にはありません。
相輪の高さは23m、そしてその高さはなんと96m!
興福寺の五重塔が50.8mというのだからその高さは約二倍もあります。
この塔の前に立てば分かるが、かなりの大きさ。このさらに倍となると・・・
西塔は平安中期に、東塔も火事により再建されているが400年ほどで
落雷により消失しています。
この模型も大仏殿内に展示されています。
さて、
毘盧舎那仏を取り囲む建物空間を見てみたいと思います。
大仏殿正面
大空間の中に大仏様と虚空蔵菩薩
大仏様光背の裏側
広目天に踏みつけられている邪鬼
高さ6mもあろうかという扉
雨の回廊
建物(大仏殿)、毘盧舎那仏とも国宝指定されています
‘09.1/21