矢田寺

矢田山金剛山寺

■ 住所: 奈良県大和郡山市矢田町3549
■ 宗派: 高野山真言宗
■ 本尊: 延命地蔵菩薩(重要文化財)
■ 創建: 679年天武天皇が開基
■ 電話: 0743-53-1445
■ 拝観時間: 9:00 – 16:00
■ 駐車場 有(有料)
■ 拝観料: 200円(紫陽花の時期のみ400円)
■ アクセス: 近鉄「郡山駅」から、奈良交通バス「矢田寺前行き」下車 大和郡山の矢田山丘陵にある矢田寺は、正式名称を金剛山寺と 言い、高野山真言宗の寺院です。 紫陽花で有名なお寺です。 雨の日は一層このお寺に似合いますね。 岡を登りながら道脇のお店を見てるうちに山門に辿り着きます。 味わいある山門の向こうには、ずっと先まで続く階段が・・・
この階段(上まで202段だとか)、蹴上(段差)が小さく、踏み面が 広いので、登った割に進み感が少ないのです。 ずっと長い石段に感じられるように造ったのかも知れませんね。 フウフウ言いながら登りました。

 

この矢田寺の起源は、1300年前に大海人皇子(後の天武天皇)が 壬申の乱の戦勝祈願をするために矢田寺へ登られました。
即位後の白鳳4年、智通(僧正)に勅せられ七堂伽藍四十八ヶ坊を造営。 当初は十一面観世音菩薩と吉祥天女を安置されたと言われています。
平安の初め弘仁年間に萬米上人、小野篁により地蔵菩薩が安置され、 以来、今日まで地蔵信仰の中心として栄えています。
中世末期には松永久秀の兵火に罹って堂塔が退転しましたが、 その後の復興により、七間四面の本堂を始め諸堂が整いました。

階段を登り終えると土塀の端にいる鬼が挨拶をしてくれます。

石畳の一番奥に建っているのが本堂。

本堂は七間四方の大きな建築物で、前面に3間の向拝を持つ。 2003年に解体修理を終えており、外観は新し感があります。
御本尊は地蔵菩薩さま。 中で御挨拶させて頂きましたが、奥の奥にチラリと見えるだけで お顔をしっかり見ることは叶いませんでした。

本堂の脇には趣のある鐘楼が建っています。 建築好きなら初めにここへ視線が惹かれてしまう。 軒深く、地垂木と飛燕垂木の二段となっています。
建築の時代は詳しい文献がなく、江戸時代ではないかという資料を 見ました。 すらっとした腰袴造部は目を引く美しさがあります。

紫陽花は、その数8000本から10000本と言われ、種類は60種を 数えるそうです。見ごたえは十分あります。
本堂の北側を登ると、最上部には御影堂があります。 入唐僧智通を祀る御堂なのでしょうか。 詳しい説明が見当たりませんでした。
御影堂の周りは紫陽花庭園として、沢山の紫陽花があります。 カメラを構えた方々が良く見られます。

本堂の北側にある石段を登ると、六角堂の舎利堂があります。 円堂好きの私としては、まずグッときますね。。 六角円堂で、規模も小さなお堂ですが、シンプルさが気になります。

舎利堂ですが、どういう謂れや建築の時代をご存知の方は是非、 教えてくださいませ。 他に「味噌なめ地蔵」さんや、紫陽花庭園など見どころは沢山 あります。

みそなめ地蔵


紫陽花の写真


‘09.06
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