高齢の母と心穏やかに暮らす家
現在お住いの住宅は、昭和48年に建築された建物で、
今日までほとんどそのままの状態で使われてこられた
そう。
すでに築45年を経過しており、水回りだけでなく
断熱も一切ない住まいで、高齢の母と暮らすご家族が
今回の住まい手さんです。
家の中の段差や全く使われていない部屋などを整理して
コンパクトで暮らしやすい家を設計することになりました。
気候により足元が安定しないお母さんにとって、家事仕事は
とっても苦痛だったと思います。
寒い季節は暖房をかけた部屋からほとんど出ることがないとも。
新しい住まいでは、
住まいのすべてを使い、家の中で温度差のない暮らしをして
いただきたいと思います。
もう一つ、サブタイトルでもある
「桜並木の見える窓から~」ですが、
私がこのお宅へ伺った際、一番景色で目を止めたのが
田園の先にある桜並木の堤防でした。
現在の住まいではこちらの方向に向く窓はなく、見る機会
さえないと伺いました。
今回は、桜の花見だけでなく新緑や紅葉が視界いっぱいに
広がるような部屋も作りたいと思います。
設計は現在進行中です。
浅野勝義/奈の町