古民家の土壁

奈良町の家

住宅の欄間は様々な表情をしています。
板の物、格子の物、組み手の物。
それぞれ味わいのある表情を持っていて、美しいと感じます。
この家の欄間は二階の和室間にあるのですが、
春日杉? でしょうか、味わいある木目の中に2~3種ほどの柄を
切り抜き取った柄を持っています。
この隙間から見える景色もまた不思議な世界です。




古民家の二階は、全ての壁が古く、傷んでいた事もあって
全面的に補修と塗り替えを行います。
仕上げは中塗りの土壁まで。
しかしこれはまた本当に味わいのある美しさを持っています。
家の引違い戸をあけると、以前まで寒かった室温が、ほんわりと暖かくて
湿度も高いのが分かります。
土間に立ってみると、吹き抜け上部の壁の様子が変わっていました。

ん? 二階部が美しくなってる…




はやる心を落ち着けて、二階へ階段を上ると…
二階では中塗り(土壁)の仕上げ工程でした。

ここの様子。



吹き抜けから見てみます




床の間の和室は既に塗り終えていて、乾燥のための扇風機が
大きな音を立てて回っています。
床の間に行ってみると
オー!! 綺麗だ-!!
表面の質感が最高に良い。
床板の栃の板が映えている。
一寸、感動。。。



この後、左官屋さんから茶室の見本を提示されました。
「この白い所の感じになります。 砂はここに使われている大きさの半分くらいですね。 
 使われている素材は100%自然素材でスサと土と砂だけです。」
とのこと。
私が見てもその違いは殆ど分かりませんが、素材感は最高です。



分かるかどうか、アップの写真も撮ってみました。
どうでしょう、分かりますかね~?


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