屏風岩の桜(の樹)

不思議で力強い桜の樹
先日、曽爾村にある屏風岩の桜を見に出かけました。
まずはここの桜の写真を見ていただきましょう。

どうです、凄い大迫力でしょう?
幹の総回りは3m級、高さ15mは十分ありそう。
とにかくここの桜は背が高い!
桜の花の位置が高いんです。
そして太い幹が一株からたくさん出ている。
一つ一つの幹だけで直径40cm程ありそう。
どっちか言うとそれが怖い感じを漂わせています。
一本だけでなく、そこら中の桜の樹はそんな感じです。
この不思議な樹の成り立ちを聞きたくて、
駐車場のおじさんに聞いてみました。


ここの桜は約100年ほど前、当時の村の青年団
(今はどなたも生きてられませんが)の方々が一人ひとり
山桜の樹を担いでこの山を登って来られたそうです。
現在でも、車で上り下りしても大変な急坂ですのに
これを登ってきたなんて・・・
その際、桜の樹が長かったので短く切って運んで
来られたとか。
その桜の樹は長い間、手を入れることがなく最近
まで伸びてきた結果、この様になったのだと。
先を切られて短くなった桜は、横から出た新芽(枝)
が何本も上に伸びて行き、もとあった幹を飲み込んで
しまった結果、あのようなたくさん集まっている株に
見えたのですね。
あの一つ一つの枝が、樹齢100年と考えれば
大きな山桜に納得がいく訳です。

一度見られると、すごい印象的で心に残りますよ。

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