手加工で造る家って?

奈良町の家

先日の超寒波、ホントに寒かったですよね~
あの数日間を思い出すと、今日は暖かかったと言えるかな?
まあ、暖かく、まではないけどね。
朝から現場へ伺いました。
現場では足場の鋼管がばらされてどんどんトラックへ回収されてゆきます。
足場が無くなったことで、すっきりした外観となりました。




で、
前回書きました茶室の大工工事ですが、
     ・・・終わっていました。


茶室の中では作業が進んでいましたので何をしているのかな?
と覗いてみたのですが、茶室では使わないシナランバーの加工が
行われています。
大工さんに聞かせていただくと、リビング内の引き出しなんだとか。
「茶室は終わりましたの?」
「はぁ」
と、終わったとのこと。
見回してみると出来ていない場所がない。
「床下の炉壇と炉縁は?」と聞くと、
「済んでますよ」
だとのこと。
炉縁を桜で作れるならお願いしたいと工務店さんにお願いしていました件は?
と聞きますと、
「出来てますよ」ですって。

見せて頂きました。コレ




隅のところはこんなにキッチリと



結構、私のブログで造ってもらってます。
なんて書いてますよね。
これ、実は大変なことなんですよ。
炉壇だけでなく家具も棚も手摺も作っている訳ですが、これどこでもそうかと
思うとその考えは間違ってます。
いくら設計図を描いても、それを大工の手加工で
出来る施工会社は本当に限られています。(お金だけでなく技術的にも)
例えば私が使っている手摺の加工が出来るのは本当に限られているんです。
大抵は加工専門業者か家具製作所で作ったものを現地で取り付けるのです。
ではその実例をお見せします。

オープン棚の加工中



完成



食器収納(これから引出しを製作して前板を取り付けます)
すべて奈の町デザインのオーダーメイドもの



茶室の水屋




設計は考えて図面を書く。
施工者は手づくりで造る。
それは私の理想ですが、その様に施工している会社は本当に限られます。
住宅メーカーさんはもちろんしていませんし、大方の工務店さんも
建材メーカー品を組み立てて家を建てるのは当然でしょう。
[木を使って家を造る]というのは、実は本当に難しいことなのです。
そういう意味で構造見学会や完成見学会を見ていただけると、
住まいの見方は変わると思うのですよ。

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