配筋検査 その1

2階リビングの家

地盤改良(改良杭工事)を終え、今日は基礎の鉄筋の組み立てが
終わったということですので配筋検査になります。
現場に行ってみて、パッと見れば大体その出来上がりが分かります。
すっきり出来上がっていますね。




鉄筋数、コーナー処理、ホールダウン等、確認しますと
間違いなく配筋されていました。
しっかり出来ていてOKです。
ただ、型枠が入っていないので、かぶりの寸法が確認できま
せん。後日コンクリート打設までには確認させて頂きます。
事務所に近い現場はこれですから助かります。
ここは事務所から10分ほどで行けますので、いつでも確認が
出来るところが有難いです。


鉄筋が真っ直ぐ糸(墨出し線で黄色いライン)にぴったり
基礎の立ち上がりが揃っているのが分かりますでしょうか。
綺麗な仕事ですね。




杭が基礎底面にある場合のスラブ補強。
鉄筋が10センチピッチで入っています。
目が細かいです。 しかしこんなに要りますかね? (要るんです)



ホールダウン(黒で囲んでいる部分)の設置。
私はホールダウン金物のフック部分は必ず横筋に引っ掛ける様に
セットして頂くようにお話しします。 
このセット時点は、コンクリートの打設前に設置するのがポイント。
よくある様ですが、スラブコンクリートを打設後、その上に置く
のは避けたいですね。
やっぱり横筋に引っ掛けるのを見ても引き抜きに強そうでしょ?



基礎下には湿気を防ぐために防湿シートを敷きこみます。
これがしっかり敷かれていれば基礎の中が乾燥します。
奈の町では防湿シートは縦方向と交差して横方向にも2重に
貼ってもらいます。
それは、1重ですと配筋の際、何か(鉄筋だけでなく足など)
で引っ掛けて開いてしまうんです。
その為の保険です。



基礎の下は、割栗が敷かれています。
栗石がベストですが、うちでは砕石を使って頂いてます。
以前、ご協力頂いた建設会社さんは、
「今まで再生クラッシャーのみで砕石を使うことが無いんです。」
とのことでしたが、奈の町の仕様はすべてこれで施工して
頂いているということで探して頂いたということもありました。



使用するコンクリートの強度や、気温の温度補正、そして
水セメント比、スランプ値についても指定がありますし、
ちゃんと打ち合わせの上使用します。 
もちろんコンクリート強度の破壊検査も行います。
基礎工事は地面の中に入ってしまうので、興味が薄かったり
分かり辛かったりしますが、いい加減にされやすい部分でも
あります。
指定強度を取り間違えて打設するなんてこともあり得ますので
ちゃんと事前に確認することが必要ですね。
打設してからやり直しは出来ませんからご注意を。

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