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不動産の購入検討時、雨の日に分かる雨水関連のチェックポイント5つ

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不動産の購入検討時、雨の日に分かる雨水関連のチェックポイント5選
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不動産の購入検討時、雨の日に分かる雨水関連のチェックポイント5選

 

雨の降る日に現地を見に行くと、普段目に留まらない事が現地で起きている場合があります。 これは晴れている時には気が付き難いポイントでもあります。

さて、雨の日には一体何が起きているのでしょうか?

○隣家の雨水が敷地の中に放流されて水溜りになっている。
○隣家の雨水管が敷地を通って排水溝に放流している。
こんなケースがありました。

雨の日に見に行ったからこそ気が付いた事なのです。

また、雨上がりの後に現地へ行くと、現地(更地の場合分かり易い)の地面の様子で地面の表層が粘土質か砂質かが分かります。

水捌けが良ければ砂質土、水が溜まっていれば粘土質と言えます。
粘土質の土地は排水性が悪く、外構計画をする際に雨水の処理を考えておく必要があります。

 

不動産の購入検討時、雨の日に分かる雨水関連のチェックポイント5選

不動産の購入検討時、雨の日に分かる雨水関連のチェックポイント5つ

雨の日(雨上がり)だからこそチェックしてもらいたいポイントをお話しします。
現地に行った際にこういった事が無いか見てください。

1.隣地の庇や樋が敷地境界線を越えていないか。
2.隣家の樋の水がこちらの敷地内に放流されていないか。
3.境界沿いに設置している排水側溝はどちらの持ち分か。
4.当方側の側溝であるならそこへ隣地の雨水が放流されていないか。
5.リフォームの場合は逆に当方の雨水が隣地所有の側溝に放流していないか。

も確認しておくべきでしょう。 こういった事は雨の日だからこそ気がつく項目です。

1.隣地の庇や樋が敷地境界線を越えていないか

雨が降ると普段気にならなかった屋根の軒先の位置や庇が目に付くようになります。隣家の軒樋が敷地境界線を越えている場合があります。
特に中古住宅の場合は、いつの間にかお互いが建っている間に境界すら曖昧となり、屋根の軒先が隣家と重なっていたりするケースを見かけます。
どちらか、もしくはどちらも越境していることは明らかで、売買をする際は必ずその部分の対応を確認する事を忘れずに。

2.隣家の樋の水がこちらの敷地内に放流されていないか

以前1つの土地区画であった場合で、敷地を分割して売却する場合などに起こり易いです。売却時、雨水処理が売却先の敷地を通っていたままが考えられます。 また、隣家同士が了解のもとに排水経路が隣家を貫通するようにしている場合などがありますね。
何れにしても分割した際に排水等は全て自身の敷地内で処理する必要がありますので、仲介している不動産会社に処理してから売買する事を確認してください。

3.境界沿いに設置している排水側溝はどちらの持ち分か、

境界沿いにブロック塀や側構が設置されている場合があります。 側溝の場合、隣家同士で雨水を処理するためにお互いで設置した側溝なのか、自分の家の雨水処理の為に設置した側溝なのかを確認しておいて下さい。 確認方法は境界ピンを確認し、側溝のどちらにあるかを見れば、どちらの所有であるかは確認できます。

4.当方側の側溝であるならそこへ隣地の雨水が放流されていないか。

驚く事ですが、敷地内の雨水側溝に隣家の家の雨水管や雑排水管を勝手に接続して放流しているケースを見かける事があります。 意識的なのか、施工会社が勝手にしたことかは判定できませんが、排水側構が隣地境界の内側にある場合は、隣地側からの排水が放流されていないかも確認すると良いでしょう。 駐車場の屋根排水が放流されているという事例もありました。

5.中古住宅を購入する場合、逆に当方の雨水や排水が隣地所有の側溝に放流していないか。

逆のケースですが、中古住宅の場合は隣地との間も狭く、側溝を覗いてみる事が困難な条件のケースもあるのは事実です。  しかし、こういったケースは分かっていても言いにくいもので、それが心のストレスになるのは良くありません。 隣家との良好な関係を継続する為にも購入前に雨水排水等の放流先を確認する必要があります。

もし隣地側へ放流していることが分かれば、リフォーム工事にその対策費を計上しておく必要があります。

 

私が設計業務で実際にあったケース

さて、私が実際に出逢ったケースですが、こんなことがありました。

ケース1
隣りの屋根の雨水の樋口がこちらの敷地側に落ちており、雨が降ると敷地内に 大きな水たまりが出来ていました。

原因は、以前ここは隣家の敷地だったのですが、半分に分割して売却した場所でした。隣家にお話ししたところ、新しい横樋を引いて排水して頂きました。

ケース2
雨水の樋が当方の敷地の中を横切って道路に出ていました。

原因は、隣家の排水するルートが無くて隣家が勝手に雨水管を通してしまったようです。
当然、建築時には隣家と話し合い別ルートで放流をお願いしました。

ケース3
隣地側の側溝に排水を流していたり、逆に隣地の雨水が当方側に流されていたりするケースです。 これは意外に多いのではないでしょうか。

それも境界がきっちり決まっていれば対応は簡単で、土地の契約・決済までに隣家の所有者と仲介に入る不動産業者に話を付けてもらって下さい。 境界がはっきりしていない場合は、必ず境界の確定と、所有者がどちらであるかを隣家を交えて確認しておくべきです。
この機会に境界を確定しておかないと、将来隣地の所有者が変わったとたん、この側溝の所有者であると言われるとともに撤去を求められることも考えられます。

敷地の境界がはっきりしていない物件の購入は、特に注意が必要です。
専門知識の無い方は、将来トラブルになり易いのでやめておいた方が良いでしょう。

 

こんな事もありました。

 

今回は雨水の話に終始しましたが、実際下水管が隣地を通っているケースや、給水管(水道)が 敷地の下を貫通しているケースもあります。

雨水が敷地表面に出ているケースは、目で確認できるので分かり易いケースだと言えるでしょう。

実際の所、下水管など地面の下にあるものは掘ってみないと分かりません。
調査する側は、役所でしか情報が無く、また役所で調べただけでは私有地内については記録が無く分からないのです。
可能であれば、以前の様子を知ってられる方や、売主に以前の様子を聞いておくことも大切ではないかと思います。

いずれにしても隣地との境界確定は、土地の購入時に必ず確認をしておきましょう。

 

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