忍辱山 円成寺(えんじょうじ)
■ 住所 奈良市忍辱山町1273
■ 安置仏像 阿弥陀如来/大日如来
■ tel 0742-93-0353
■ 拝観料 500円
■ 駐車場 有 交通 JR近鉄奈良駅より奈良交通バス柳生方面行き約30分 ■ 「忍辱山」バス停下車徒歩2分
■ 見どころ
東大寺春日山の東側、国道369号線を柳生へ向いて 約15分ほど山道を抜けると円成寺の看板が出てきます。
駐車場から境内に入ると目の前に整備された大きな池 を持つ美しい庭園が広がりました。
この庭園は浄土式と舟遊式を兼ねた寝殿造系庭園と 呼ばれています。
庭園に面して室町時代に造られた楼門が建っており、 この池と楼門のショットが円成寺のトレードマーク になっているようですね。
入場は楼門の左手階段から登ります。
伽藍内は多宝塔、本堂、拝殿、鐘楼と春日・白山堂が あります。
ここには多宝塔の本尊として、運慶作の大日如来座像が 有名で、私の一番の目的もこの大日如来様にお会いする ことでした。(平安時代 国宝)
多宝塔の扉は開かれており、(ガラス張りですが)目の 前で、それもじっくり観ることができます。
如来様の中でも宝冠や瓔珞、腕釧などの飾り付けを持ち、 体の線が柔らかく肉感を感じさせるその姿は、写実的 でありながら、近寄りがたい風格と威厳を感じます。
じっとその姿に魅入ってしまいます。
本殿(室町時代 重要文化財)の阿弥陀堂は他の寺社とは 少し違う様式をもっています。 それは正面の左右に舞台が設けられていること。 これは寝殿造りを意識しています。
また内部も春日造り社殿に左右に続きの間(局・宝蔵・ 経蔵・籠堂・御堂)をが張り付いている形式で、 中央須弥壇には本尊 阿弥陀如来座像が安置されて います。(平安時代 重要文化財)
楼門(室町時代 重要文化財)は、三間二戸で桧皮葺き。 上層、下層と二段になっており、受けは三手先、 エンタシスの柱と、入り口門の高さも美しいバランス を感じさせてくれています。
印象深いのが管理の行き届いていることでしょうか。
境内には手入れが十分行き届いており、清々しい 気分にされてくれるお寺です。
‘08.9/24