地鎮祭が終わり、これから基礎の下にある地盤を補強する
工事に取り掛かります。
この敷地は、平均6~7m程度の深さまでかなり軟弱な
地盤で、杭の長さはその下にある支持層まで到達する
ことで、地盤の耐震性を確保します。
重機についているゾウの鼻先(真っ直ぐ下に下がったもの)が
柱状改良杭の掘削部(オーガー)です。
![](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/sumai/090305-1.jpg)
パイプ(オーガー)の上の方にある青いラインが、
7.5mのラインです。
![](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/sumai/090305-2.jpg)
NO,26の杭が打ち終わりました。
しっかりと青い線の下まで打ち込まれています。
(この深さで7m、二階建ての住宅とほぼ同じ高さ)
確認後、看板を立てて写真をとります。
改良杭の深さを決める指標は、地盤調査による深さを確認し、
N値換算にて ”10”を超えるしっかりとした支持層に到達する
までと私は決めています。
確かに改良杭は摩擦杭として作用すれば、そんなに深い
位置まで不要だと業者に聞かされます。
しかしその根拠は、「震度5強までなら」というもの。
その先は対象外であると。
それは本当に安全であると言えるのだろうか・・・
私なりの納得できるラインは、それではダメで、
安全な支持層に乗せることと決めました。
![](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/sumai/090305-3.jpg)
具体的には、
掘削オーガーに回転トルク(最大14KN・M)をかけ、
オーガーがその抵抗値を表すところで止めます。
その位置が私の納得できる”N値ポイント”。
そこへ到達するまで杭を掘ることにしました。
![](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/sumai/090305-4.jpg)
写真はトルクをかけているところ。
トルクのために重機の脚部が浮き上がっています。
彼が今回のチームのリーダー。
![](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/sumai/090305-5.jpg)
今回の改良杭径は、500mm
固化材の添加量は、300kg/m3
杭総本数 26本
杭長 5.5m~7.0m
写真は固化材。一袋で1トンの重さがあります。
![](http://asanokatsuyoshi.com/wp-content/uploads/sumai/090305-6.jpg)