奈良の建築家 浅野勝義の家づくりBLOG

岡寺

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東光山 龍蓋寺(りゅうがいじ)


■ 住所 高市郡明日香村岡806
■ 宗派 真言宗豊山派
■ 本尊 如意輪観音(重要文化財 塑造如意輪観音坐像)
■ 創建 天智天皇2(663)年
■ 開基 義淵僧正
■ 電話 0744-54-2007
■ 拝観時間 8:00~17:00(12月~2月は16:30まで)
■ 駐車場 有(有料とも)
■ 拝観料 大学生・大人300円、高校生250円、中学生150円、小学生無料 ■ アクセス 近鉄橿原神宮前駅から岡寺前行きバスで約10分、岡寺前下車、徒歩約10分

岡寺は、西国三十三所めぐりの第七番札所。 そして日本最初の厄除け寺としても有名です。(私も伺いました)

また、御本尊の如意輪観音像は塑像としては日本最大。 座像として4.6mの大きさを誇ります。 その大きさを実際に感じるには、本堂の中、向かって右側にある 窓から見れば、目の前に如意輪観音を観ることができます。

明日香の丘の中腹にある岡寺へは、飛鳥村役場からまっすぐ東へ 登ってゆくと辿り着きます。 ここはその昔、天武天皇の皇子で27歳で早世した草壁皇子の住んだ 岡宮の跡といわれ、ここに義淵僧正が創建したとされています。


飛鳥の地は今から1400年の昔、推古天皇から持統天皇まで、 約100年間都がありました。
その中心地である飛鳥板蓋宮跡から東にある山の中腹に、 岡寺はあります。  近くにある橘寺からも東の山の中腹に美しい三重塔を見る ことができます。


細くて急な参道を登ってゆくと、鮮やかな朱色の仁王門が あらわれます。
額に龍蓋寺とあります。

桜門形式の仁王門は、三間一戸で入母屋造、本瓦葺の建物で、 1612年に再建されたものですが、その使用部材は、ほとんどが 以前の物を転用した古材だという事。
飛燕垂木が四角ではあるが軒先につれて先細りとなる美しい デザインを持つ。 建物は重文指定。



仁王門をくぐると広場より石段を登ります。


石段はそう急でもなく、高いものではないので安心して 景色を見ながら登れます。 春はさつきやシャクナゲが咲き、秋は紅葉が美しいので それらも楽しみの一つです。



登り切った先に本堂を含む建物が建ち並んでいます。
左手奥の大きな建物が本堂です。


本堂は1805年建立。 本堂内には本尊の如意輪観音座像があります。



この如意輪観音は塑像で出来ており、そのお姿は木造のような 色鮮やかなものではなく、唇の紅以外大方その色は剥落して います。(古い塑像は大抵その色は剥落しています)

しかしながらその体格、表情とも心落ち着かせて頂ける 優しいお顔の観音様です。
また、この如意輪観音は、弘法大師がインド、中国、日本と 三国の土を合わせて造ったといわれ、我が国最大の塑像です。
如意輪観音の両脇には愛染明王と不動明王がおられます。
本堂の前には、本堂と同時期に建立した鐘楼堂があります。



その隣には境内にある小池に義淵が悪竜を法力によって封じ、 大石で蓋(ふた)をしたという故事の龍蓋池もあります。

ここから少し登ったところには、昭和61年(1986年)に再建した 「三重塔」が建っています。



以前の塔は、1472年7月の夜半、大風が吹いて倒壊しました。 約500年ぶりにこの場所にあるべきの三重塔が再建されました。

建物は三間四方ですが、そのサイズは小さくてコンパクトな塔。 三手先の軒で、二重垂木。地垂木、飛燕垂木とも四角。  その姿は浄瑠璃寺三重塔に近似していると思います。

水煙には天人が寄り添っている姿が見えました。 美しい塔です。




岡寺は西国三十三所の第七番札所。 観音霊場の一つで、人々に長い間親しまれています。
‘09.06
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