リビングと吹き抜け

実家の隣に建つ快適な家

昨日は寒いと思っておりましたが、お昼休みを境に雪が・・・
現場に行くのに真っ白になって吹雪いていました。
もー、さぶいです~
さて、
先週伺いました現場の様子を御紹介します。




現場は1階の床下地が出来上がっていて、やっとどこでも歩き回ることが出来ます。
もちろん内部の壁や天井は木軸のままで、まだまだこの状態は続きます。
大きく開放しました開口部と上部明り窓が見えますね。(この面は南側です)


この大きなテラス戸は庭の大きなデッキに繋がっています。
デッキは住まい手さんの御希望でもありましたバーベキューが沢山の友人たちと
思いっきり出来るだけでなく、ハンモックやテントを張って寝ることだって出来ます。
(庭にテントを張って寝ることは無いと思いますが、可能と言うことで)
建物周りと中央部が2段になっていますので、濡れ縁風に腰掛台のベンチとして
使ったりするのに丁度良いでしょう。
それに洗濯物干し場としても、とってもお勧めです。
吹き抜け上部には大きなガラスがはめ込まれます。




2階の廊下から外が見えるようになっていますが、この窓は1階に上部からの
明りをもたらす効果もあります。上からの明かりは大変明るいです。
晴れの日はもちろん、雨の日も十分な明りを取り込んでくれるはず。
また、この窓は奈良における太陽角度を検討していますので、夏の暑い日差しは
入り込むことがありません。 夏は涼しく、冬は部屋の奥深くまで日差しが入る
この深い庇はそれなりの理由があるわけです。

外部の様子はこんな感じです。




壁に張られている白いシートは防水透湿シートです。
このシートは水蒸気は通しますが、水(雨水)は通さないものです。
縦に木の桟がありますが、これは壁通気用の桟(胴縁)で、この桟の厚み分の隙間を
空気が流動することで、夏場の断熱効果が期待できます。
もちろん壁の中には強力な断熱材が充填されていますから、結果的に多重の断熱層が
あるということです。
太陽熱によって外壁が温められ、この中空層にある空気が暖められると自然に上昇
する(暖められた空気は比重が軽くなるので上昇する性質がある)と、軒裏へ流れ込み、
軒先からの冷たい空気と合流しながら屋根の上へ上へと登ってゆきます。
屋根の中も壁と同様に通気層がありますので、繋がったまま登ってゆくのです。
最後は頂上の棟換気部で暖められた空気が放出されるのです。
機械などを使わない自然の原理を使った断熱方法です。
実際に屋根に登って棟換気の出口に手を当ててみると、暖かい空気が出ているのが
体験できますので建築中の足場のあるうちなら一般の方でも可能です。
(完成してから足場の無いときに登るのは大変危険ですから御注意ください)
先日お邪魔させていただいた住まい手さんにお聞きした話では、昨年の夏エアコンを
つけたのは2日だったそうで、いつも窓を開け放して過ごしてられたとか。
その2日は来客時だったそうです。
私の今の環境ではありえないことです。
昨年の夏もエアコンガンガンでしたもん。 実際暑いですからね~
話がそれました。 さて、この後の工程ですが、
現状の外壁面の上からモルタル用の下地(木摺)張り、防水シートの上にラス張り、
最終はモルタル塗り(最低でも下塗りと仕上げの2工程)と順に張り又は塗って仕上げ
ますので5工程以上ありますね。
(サイディングはこの上から張るだけですので1工程で終わりですね)
モルタルの外壁にもしクラックが入ったとしても(入り難いようにしっかりとした強度を
確保しますが)、この通気層の防水シートで雨水等は中に入ってくる心配はありません。
仕事はまたまだありますね。
工期が長いのは当然でしょうか。

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