27日の土曜日、
早朝から奈良を出て、新幹線で軽井沢に着きますと、雨。
奈良を出たときはあんなに晴れていたのに・・・
そして寒い・・・(雨が降っていたこともあるでしょうね)
軽井沢の町は、既に紅葉に染められていました。
何でまたそんな遠い所へいったのか?
長野新幹線に乗りたいから
紅葉の写真が撮りたいから
信州そばが食べたいから
仕事に疲れたから
・・・全て違います。(笑)
冗談はさておき、
実は軽井沢にてデザインワークショップがありましたので
参加してきたのです。
数年前から一度自分の目で観てみたい住まいがありまして。
年に一度だけ公開している日があるのです。
いつも問い合わせをすると終わった後でした。
今回は偶然情報を得て、参加できたのです。
ですから何が何でも参加いたしますよ。(日帰りだってへっちゃらさ)
建物は私の尊敬する吉村順三先生設計の脇田邸。
(設計者でなければきっと誰も御存じないでしょうね)
建物は1970年に完成し、既に築42年の時を経てもなをその素晴らしさは
霞むことなくより輝いています。
住まいの様々なところを自分の目で見て、触り、その空気を感じました。
書籍は沢山持っていますので既に設計図は見ていましたが、
実際に見るとその意味がそのまま感じることが出来るのですから
すべてが感動の嵐です。五感に響きました。
50才を過ぎ、自分がどちらを向いて建築家として生きるのか、
今自分が向かっている方向が間違っていないのかを再確認できた旅でした。
不思議だと思います。
設計された吉村先生は既にお亡くなりになりましたが、残っている住まいを
見るだけで後世の設計者はその住まいに掛けた設計者の想いを感じることが
出来るなんて。 改めて建築家の仕事は素晴らしいと思いました。
また当時のまま40年以上そのまま使い続けている住まい手さんにも脱帽です。
※公開いただきました脇田美術館さまへ
この度はありがとうございました。
厚くお礼を申し上げます。
——-浅野勝義/奈の町——–