先日、既存住宅現況検査技術者の更新講習でオープン後、初めてこちら
奈良県コンベンションセンターへ伺いました。
その際の写真と一緒にご紹介したいと思います。
オープンは2020年4月1日、 奈良県コンベンションセンター は学術会議や
株主総会、講演会、展示会、イベント、パーティ等、多種多様に利用できる
多目的ホールとしてオープンしました。
平城宮跡歴史公園と奈良公園の中間という立地を生かし、国際会議などの
出来る施設として計画されたほか、関西空港と結ぶバスや「JWマリオット・
ホテル奈良」も隣接しています。
建物の外観は黒い凹凸のある横ラインが強く表現されています。
これは正倉院の校倉造のイメージだそうです。
(これ、後で知りました。黒のイメージは無かったもので)
コンベンションセンターは沢山の方に紹介されていると思いますので、
ブログでは私個人が良いなと思った所を書いてみたいと思います。
広い空間に高い天井の格子デザインが目を引きます。
天井デザインは明かりの抜ける桝と、天井のある桝で、格子の内側は
全てヒノキの集成板で鉄骨の囲むように張り上げているのでしょう、
木目がとても美しく見えます。
最初はこの黒い壁のラインの意味が分かりませんでした。
校倉造りなのですね。 なるほど。
1階の中庭側にはカフェがあり、オレンジ色の明かりを見ると入りたくなって
しまいます。
中庭(天平広場)でとっても良いものを見つけました。
それは、階段や床に張られたタイルです。
階段の踏面面や一部の床材は、平瓦タイルが使われています。
その一部には正倉院の文様が刻まれていました。
これ、とっても良いです。
平瓦タイルは私の良く使う床タイルで、こんな文様の付いているタイルが
購入できるなら是非欲しいです。 使いたいですね。
この正面のガラスなんですが、
建物面1階は、ほぼ全面がガラス張りです。
衝突防止のためにガラスに貼るシートも気になりました。
これも欲しい・・・。
コンベンションセンター入口に入りますと、正面に結構派手めな
受付があります。(派手めって失礼)
私は両側にあるガラスの柱に目を奪われました。
柱の外側が透明のガラスで囲われているのですが、よく見ると…
正倉院柄が美しくエッチングされています。
講習会が2階でしたので、エスカレーターで2階に上がりますと、
とっても目を引くものが・・・
壁に杉とヒノキが使われていて、それも張りものではなく凹凸のまま
無垢で貼られています。
杉の木は色幅がありますから個性的で、ヒノキはとっても落ち着いて
います。
天井にも何やら木の薄板を曲線に曲げてデザインしているようです。
何かの文様でしょうか。
中央には杉の1枚板に曲線で造られた背板を取り付けたベンチがあります。
この曲線と加工は私好み。 でも無垢の曲面のままベンチは使わないな。
しかし、どの様にして曲げたのだろうか。
とっても気になりました。
よく見ると私の気になった所って、変わってますよね。
建物の紹介になっていないかもしれません。
私がとっても良いなと感じたのは、そこ此処に奈良独特の文様や素材が
使われているところ。
こちらのHPを見せて頂きましたが、天平ホールの座席シートも文様が
使われていたりと、奈良らしい心づかいが感じられました。
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2020.09
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