MENU

後付けの太陽光発電パネルの設置について 

 

太陽光発電パネルの設置について

 

以前、「蓄電池にお安い夜間電気が貯められないか」という話を
投稿しました。

その時のテーマは、奈の町事務所を例にして、
太陽光は入れずに蓄熱暖房を入れてられるパターン、でしたよね。
今回は、「太陽光パネルの設置」について、私なりの考えとして
お話ししたいと思います。

 

太陽光パネルの設置について、ご相談

 

ときどき住まい手さんから、自宅の屋根に太陽光パネルを設置するから
相談に乗ってほしいと言うお話があります。

確かに自宅で発電してくれるのは助かりますものね。
購入する電気代が格段に下がります。
結論から先に話しますと、後付けの太陽光パネルの設置は、あまり
お勧めしないとお伝えしています。(その理由もあとで説明いたします)

これから家を建てる、又は中古住宅を買って太陽光パネルの設置を
お考えの方について、お話させていただきます。

 

まず、新築の場合とリフォームの場合で異なります。

 

新築からであれば大丈夫です。 

大丈夫ですが、太陽光パネルありき
 で計画をするのはどうかと思います。予算が十分あればお勧めいたし
 ますが、そうでなければ断熱性能と気密性能を上げる方にお金を
  掛ける方をお勧めしています。

リフォームの場合

雨漏りと屋根荷重の心配があります。 
施工する工法に条件がありますので注意が必要です。

では詳しく説明しますね。

新築の場合です。

確認事項は荷重と工法です。

計画段階で太陽光パネルを設置希望であれば、太陽光パネルの荷重を
当初から見込んでの計算で、荷重の割り増しをしておきます。
(㎡当り20kgで5KWだとすると全体で約400~500kgになります)

そして、必ず採用する工法として グリップ工法やキャッチ工法等の
屋根に穴を空けない工法で取り付けないといけません。
今までの屋根から直接ビス等で穴を空ける方法は、家を傷めた上に
雨漏りの原因となりますから。

太陽光パネルの選択についてですが、電気を発電して省エネルギーに
貢献してくれるのはとても良いシステムだと思います。

実際 奈の町での設計事例で、太陽光パネルを入れたいのだけれど建築
時に予算がない場合、後日お金が貯まった時に設置が可能なように事前
にパネルの荷重計算と、ケーブルの引き込みルート、パワコンの設置位置
などを先に想定して配線や配管を済ませておく事を設計段階でしておいた
ケースがいくつかありました。

限られた予算内で計画する場合は、住宅本体(例えば断熱)に予算を掛ける
方が建物の省エネルギー性が良くなり、家の資産価値も上がります。
何より建物の寿命が上がりますし、住む人の健康寿命も上がります。

次に

リフォームの場合です。

設置する際、屋根に穴を空ける工法は止めるべきです。

現在の屋根に、グリップ又はキャッチ工法が採用できないと言うのであれば、
パネル設置と共に、この工法が可能な軽い屋根に葺き替えするのを考える
のが良いと思います。

屋根に穴を空ける事のリスクを考えてみてください。
住まいの屋根は30年~35年で葺き替えるとして、その期間内に穴を空けた
部分から雨水が進入しない保証があると思いますか?

雨漏りが起こった際は、パネルの下、架台を止めている部分からですので
屋根裏の補修は困難です。 それに雨漏りは原因の場所を特定するのも
困難です。

実際、パネルの架台を留めるには、屋根材の下にある野地板のみでは
負担が大きすぎます。 その下にある垂木にしっかり止めるべきです。
その垂木は建物の建て方でピッチが違ったり方向が変わる事もあります。

そんな未確定の垂木を屋根の上から見つけることは不可能で、打ち込んだ
大量のビスの殆どは野地板に穴を空けるだけになるのです。
台風や地震でビス廻りが広がり、雨漏りが起こり易くなるだけです。

あとは、パネルの荷重があるでしょうか。
5KW/hのパネルなら400~500kg、架台を含めて20kg/㎡まででしょうから
そんなに心配は無いと思いますが、建物の重心が高くなりますから耐震上
安全側にはなりません。

 

最後に。

災害時に自分の家だけが照明が点いていて電気が使える・・・。 
なんて営業トークで勧められるケースがあると聞きます。

しかし、大きな地震時や台風によって破損してしまう可能性はあります。
風に乗って石等がパネルに当たっただけで破損してしまいますから。
その際は発電が出来ないだけでなく、パネルから発火する事もあります。

更に、2020年は買い取り価格が21円と言う事ですので、売電による利点は
ほぼ無いと言えるでしょう。 売電ではなく、自家消費としての発電を考えて
設置する方向になるのでしょう。

私は屋根の上ではなく、駐車場の屋根に取り付けるのが良いのではないか
と検討してみました。 雨漏りしてもそんなに気になりませんから。
発電量は2~3kw/hで少ないですが、蓄電池と併用して使えないものかと。

問題は30度の角度が採りにくいのと、荷重ですよね。
 
駐車場って柱だけであとはオープンじゃないですか。 
不安定この上ない形状で、木造でなく鉄骨しかないのかな・・・
既製品もありましたが、まだまだですね。

 

blog link
木造中古住宅を購入するには、いつ頃の建物がお勧めなのか教えて。

土地を見て、建築費が割高になると予想される条件を5つ紹介します。

 

 

 

  • URLをコピーしました!
目次