第2回 バブル期のマンション購入_私にとっては地の果て奈良

第2回 私にとっては地の果て奈良。 実は桃源郷だった

地の果ては、賑わっている街でした

販売予定があり、申し込みが出来るだけで買えた訳でもない私が喜んだのは、
大きな駅前で、大型のショッピングセンターがあり、
しかも販売価格帯の中心が2000万円以内!

もうそれは、大阪では考えられない価格でした。

これなら自分達でも買えそうだ!
飛びついたのは結果的に間違いではありませんでした。

ここなら当時、大阪の事務所へ車で40分程度で通勤できることも大きな魅力です。

現地は本当に駅前でした。
それに賑わっています。

駅前は再開発した部分と昔の商店街があり、昔の商店街は古い形態のままで、
通りには昔の映画館などもありました。
(年末の12月31日には娘を連れてガラガラの映画館へも行きました)
実は今はもう閉館してないんです。小さな商店街もほとんど無くなりつつあって。
なんか寂しい感じもします。

はじめて家を買う時って、ドキドキしますよね。
当時はまだ30歳になる前。
若いですね

この町はどんな町なんだろうかと気になり、近所をうろうろして、
どんなお店があるのか見て回り、気になるお店で食事したりもしますよね。

今はネットでググればすぐに分かるお店も、当時は歩いて探したんですね。
ホント、時代の変わりを感じます。

そうそう、マンションの話でしたね。
買えなきゃ、話が続きませんよね。

マンション選びのこだわり

マンションを選ぶ際は、皆さんこだわりがあるのではないでしょうか。
新築もありますし、中古もある訳です。

今回の話は新築ですが、中古マンションはちょっと見るところが違います。
それもお話しします。

私は最上階にこだわりました。

高層階にこだわる理由は、見晴らしが良い。
これ1点ですね。

実は、1階分(約3m)上がるだけで視線は変わります。
隣に見える建物が自分の目線と同じか、1つ下かで視界の広さは全く異なります。

ちなみに嫁は間取りにこだわり、選択のタイプを決めました。

申し込みに行きますと、なんと倍率は4倍!
既にバブルは少し始まっていました。
これは当選するのが難しいとホッとする気持ち半分、当たってほしいが半分。
複雑でした。

人生はじめての住宅ローン

当選して欲しい気持ちが全てかというと、実は半々というのが正直な気持ちでした。
4倍と聞いてこれは当選するのが難しいなと何故かホッとする気持ち半分、
いや当たってほしいが半分。

当時は高額の住宅ローンをするのが怖かったのかもしれないです。
そんな気持ちないですか?

モデルルームでの抽選会での結果は、見事当選!

当たってしまった!
と思うのと同時に、高額のローンが決まったことに不安が。
ドキドキしながら100万円の手付と売買契約を交わしました。

完成引き渡しは、1年後。1989年11月(平成元年)予定。
それまで建物が建って行く様子を見せて頂く事にしましょう。

売買契約後は、銀行へ行き住宅ローンをお願いしに行きました。

融資額は2,000万円、変動で金利は6%でした。
金利が6%なんて・・・と思うかもしれませんが、当時はそんななものでした。
返済額を聞いて驚くと思います。

融資期間は30年。 毎月の返済は119,910円!

ちなみにそのほとんどは金利。元金はほぼ無し。
これが今でしたら金利は0.4%で返済額は、58,964円

なんと、返済額はナント、現在の2.0倍になります。
金利が高いというのは恐ろしいことだとと思いませんか?

住宅金融支援機構HPより

金利というものは恐ろしいものです。
しかも借りている本人は気づいていないことが問題です。

現在、ローンを借りている人で変動の場合、金利が上がると返済額はどうなるのかも
知っておくと良いのですが、逆にもう借りれなくなるかもしれませんね。
当時は公定歩合を基準にしていましたから、金利の変動はドキドキものでした。

住宅ローンを受けて、建物の引き渡しへと進んでゆきます。

‘89.11は、6%程度の金利でしたが、その後恐ろしい時代がやってきます。
本格的な’91バブルと8%の金利時代へと移ります。

第3回へと続く

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