奈良の建築家 浅野勝義の家づくりBLOG

伊豆長岡温泉 三養荘 第2回

 
三養荘
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敷地はなんと、139,738.00m2(4万4千坪)。
と聞いて、

『ああ、あれくらいの広さか。』

なんて人はいないでしょうから、全体地図を見て頂けると
イメージが掴めるかもしれませんね。

三養荘の全景がこれです。
進入口は西側(案内図では下方向)から入り、最初の建物が管理棟
となります。

車はこの管理棟前でストップし、車を降りてエントランスへと
入ります。 
エントランスからは、枝葉の様に渡り廊下で各棟へと繋がって
いるのが分かるでしょうか。

各枝についているブロックが個別の平家の数寄屋になっています。
2室繋がっているものもあるし、1室だけの棟もあります。
1室は少なくとも和室2室と水廻りに玄関等を持つ広い住空間に
なっており、それぞれが独立した庭園を備えています。

管理棟にあるエントランスが、前回ご紹介しました訳ですが、
渡り廊下も歩く度にその景色が変わります。

食事棟からの景色が独特でしたのでご紹介します。

三養荘

この建物群すべてが三養荘を造っている訳です。

幾つもの屋根が折り重なっているのが分かりますでしょうか。
私なんか、初めに見た時複雑すぎて雨漏り大丈夫かな?
なんて思いました。

でも、よく見ると屋根の継ぎ目に当たる谷部分を見ると、
屋根葺き材がRになって、雨漏りになり易い谷部分を美しく
処理されているのが分かります。

屋根の処理、軒先の処理、胸の形状、軒・ケラバの出寸法、
全てが美しく処理されているのが分かります。
これ、建築美そのものです。

もう一つ管理棟から見える庭越しの棟の写真があります。

三養荘

どこかの高級別荘ではなく、沢山ある棟の一つです。

もう、何処もどこも美しい美術品だといえますよね。

管理棟から渡り廊下を進むと、お手洗いの前にある格子に
目が留まります。
これはお手洗いが直接見えない様に建てられた目隠しです。

三養荘
正面から。下のスリットからお手洗いが透けて見えます。
三養荘
横から見ると、格子が立体的に組まれています。
障子も1枚1枚角度が付いて張られています。

写真で見るより現物の方が驚いてしまいますね。
こんなの造るか? って感じ。

渡り廊下にはとっても可愛い柄の障子もあります。
綺麗ですヨ。

三養荘
現場はこの障子が2連になっています。

地図上部の中央部分、売店コーナーもとっても目を引きました。
ペンダント照明もオリジナルですね。

勾配天井の先に2階部が繋がっています。
上階に廊下が見えて、その先が気になってしまう・・・

これ、ワクワクしますよね。

三養荘
どうですか? 左手も気になりますが、右側にも部屋があります。
三養荘
天井にあるペンダント照明。
三養荘
照明、こだわっています。6角形の一角に照明を埋めて
ここから光を拡散させるだけでなく、ペンダントを組み合わせています。
三養荘
下から見えていた廊下分部。 ここにも客室があります。

売店コーナーの先には、この建物の一番古い建物群に入る
ブロックとなります。(地図では上の水色の部分)

ここには茶室がありました。
『おお、茶室があるやん。』 心が躍ります!

もうしっかり見せて頂きましたョ。

三養荘
wakuwaku!
ピントが甘いのは暗いから。
もう、ホントに暗くてシャッターが長い・・・
三養荘

配置も造りもご存知の方は分かられると思います。
天井の低い、美しい茶室でした。

そうそう、この先端にある《みゆき》は、天皇家もお泊りに
なられる場所だそうで、当然私は進入禁止です。
ちなみに庭からは見ることが出来ますよ。

まだまだ全景を見ることは出来ない規模です。(笑)

最後に 《みゆき》 の外観をご紹介します。
これは、朝、庭の紹介ツアーに参加して取らせて頂きました。

三養荘
みゆき 外観

北側の庭園ブロックはご紹介できませんでしたが、
是非、ご自身で見に行かれるのをお勧めします。

広さと美しさと緻密さと建築美を堪能してください。

浅野勝義/奈の町

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