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完成間近の住まい

お菓子作りの家

毎日寒いですねー。
こんな時は暖かいストーブの前にいて、火を見ながらウトウトと…
お昼寝がしたいですよね。
さて気を取り直して、
現場は終盤戦に入っています。
つい先日建物の完了検査も終え、現在は最後の仕上げに取りかかっている所。
面白い(私は楽しいとかイイと言う意味で使っています)住まいの一部
ですがご紹介したいと思います。
この話、結構マニアックかもしれませんがご容赦を。
まず外観ですね。

足場も取れてスッキリした建物になりました。




お菓子作りの家というタイトルが示すように、キッチンは結構拘っています。

その一つとしてこの写真。




奥さんのこだわりからオーダーキッチンで作りました。
天板も側面もオールステンレス鏡面仕上げ。
(今はべニアが積まれていて分かりません)



食洗機はミーレが入ります。
クッキングヒーターはこだわりのラジエントヒーター。
引き出しもこだわりで。
扉は無垢のウォルナット製。
金物はBlum社のブルモーションレールを使っています。
中引き出しは包丁とまな板の収納です。
当然、食器収納もすべて制作しています。
和室の窓。
このガラスはFIX(はめ殺し窓)です。



ナゼ? 南向きの大きな開口なのに、風が通らないはめ殺しなの?
その答えは足元の方を見て頂くと分かります。
赤い電源ケーブルがガラスの足元の方を通り抜けているでしょ。
実はこの窓、FIXなのに風がしっかり通るんですよねー。
答えは現物を見ないと分かりません。
そう、この大きさに決まった理由は、
将来別棟を増築して、この建物と接続する出入り口の場所として
最初から作っています。
井桁のマーク。



これどこ?
って思うでしょ。
実は玄関ドアのアクセントなんです。
結構無理言って作ってもらいました。
出来上がりは結構綺麗でしたよ。
吹き抜けの天井。
あまり表情の持たない天井板をRにして張って頂きました。



私の立っている所は二階の廊下。 
ここに立ってみると、Rを描いた天井の先に緑の林が映ります。
今はガラスが少し汚れていますが綺麗になると、向こうにある林が
切り取られて一枚の「絵」の様に映るんですね。
天井の塗り壁。



窓から入ってくる光が壁の凹凸に影を落とします。
塗り壁はいろんな表情を見せてくれるので大好きですね。
手すりを加工する大工さん。



私は自称 手すりフェチ。
手すりの断面を複雑なRに加工す事を必ずお願いします。
この複雑な加工、この大工さんは手で加工してしまいます。
しかもスイスイと。 
もちろん加工屋さんなんかにゃあ出しません。
だから私もチョコチョコ断面を変えてしまう…調子に乗って
私はもう何回も変えています。
いつこの断面はムリって言うのか楽しみで…
(もしこの写真を工務店さんが見ていたら愕然とするかもね)
手すりを書きましたがこれは単なる一例。
どこの仕舞を見てもスッキリ、木を見て仕事をするので後から
私がみても不思議に思わない。
「不思議に思わない」
これってすごい事なんですよ。
プロが見れば大工の仕事、見ただけでおおよそその職人さんの
技量は分かりますから。
建築家としては、腕の立つ職人さんがいる工務店さんほど
心強い味方はありませんのです。
これ、ホント。
PS
今月の23日に完成内覧会を行います。
ご案内前に全コマ決定しましたので募集はありません。
次回は2月初めの構造見学会、そして3月の完成見学会となります。

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